お金に困ってしまいがちな人の特徴3選

  • 文:川畑明美
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一度憑かれてしまうと追い出すのが大変な貧乏神。神様といえども好かれたくない神様だ。

お金が貯まらない人には、共通した特徴がある。もしかしたら貧乏神に好かれているのかもしれない。貧乏神はとり憑かれると貧乏になってしまう、とても迷惑な神様だ。あなたの職場にも、貧乏神に好かれてしまうタイプの人がいるかもしれない。金運上昇チャンネルが全国の20歳以上60歳未満の男女正社員を対象に『貧乏神に好かれる人がつい職場でやってしまうあるある』について調査した結果を見てみよう。貧乏神に好かれる傾向がある方は次のような人だ。

1)言い訳のし過ぎでつじつまが合わないことを言う

2)飲み終わったカップを流しに置きっぱなしにする

3)自分の役員報酬は多いのに、従業員を安月給で長時間労働させる会社のトップ

4)クレクレ星人

5)人のものを拝借し、自分のものとして 使い続ける


ただし、アンケートで最も多かった回答は上記のいずれにも「当てはまらない」人だった。貧乏神に好かれていない人が多いのには少し安心できた。では、貧乏神に好かれる=お金にこまってしまいがちなタイプを考察してみよう。

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お金に困ってしまいがちな人
その1→言い訳が多い

前述のアンケートで最も多かったのは、1)の言い訳し過ぎの人が最も高く22%だった。次に多かったのが、2)のカップを置きっぱなしの人で16.7%。貧乏神は、汚い家や場所が好きといわれている。飲み終わったカップをそのままにする人は貧乏神にとっては、居心地のよい家なのかもしれない。


また、言い訳をし過ぎの人も、貧乏神が好きなタイプだ。貧乏神というのは、心が貧しい人に近寄ってくる。言い訳をするということは、自分のことしか考えていない傾向が高い。なぜなら「少しのウソならバレることはない」と、考えてしまうからだ。言い訳をするのならば「正直に言う」方が周りの人も納得してくれる。1つウソをつくと、そのつじつまを合わせるために、さらにウソをつくことにもなり兼ねない。


福の神に好かれる人は、正直に謝罪することができる人だ。間違いやミスは、誰にでもあること。繰り返さなければ、とがめられることは少ない。実際、なかなかお金が貯まらない方は「お金が貯まらない言い訳」を延々と話す。

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お金に困ってしまいがちな人
その2→目先の利益を優先する

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昔話にでてくる、いじわる爺さんは目先の利益を優先してしまい結局は幸運を逃してしまう。同じように目先の利益を優先する人は貧乏神に好かれてしまう。-istock

また損得勘定で行動する人も、貧乏神に好かれるタイプだ。損得勘定で行動する人は、誰よりも得をしたいという気持ちが強いという特徴がある。目先の利益を優先し、その場の状況を判断するため、いつ得をするか分からない様な事柄には興味を持てないのだ。たとえば、昔話のように傷ついた動物を助けない、いじわる爺さんのようなものだ。恩返しがあるのかなんてわからないので、目先の用事を優先してしまうのだ。


「損して得を取れ」ということわざもあるが、なかなか目先の損に目をつぶることができない。掛け捨ての保険ではなく、お金が戻ってくるタイプの保険に加入している人は要注意だ。掛け捨ての保険は、なんだか損をしてしまう気がして、後でお金が戻ってくる保険を購入してしまうのだろう。そもそもの保険仕組みを考えて欲しい。保険というのは大勢の人が生命保険会社へ保険料を支払い、公平に保険料を負担しあうことで、万が一のときに保険金や給付金を受け取れるという仕組みだ。


保険は基本的に「掛け捨て」のものなのに、その目先の「損」が嫌で解約返戻金があるタイプの保険にしてしまうと、掛金が高額の割に貯蓄としてのリターンは、少ないものになってしまう。30年間も保険をかけ続け、受け取る時になって「ほとんど増えてない」と相談されることもある。しかし冷静になって考えれば単純なことなのだ。払い込んだ保険料は「保障に充てる部分」と「運用して収益を上げる部分」に分けられているのだから、思っているほど増えないのは当然だ。

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損得勘定で行動する人は心が貧しい

また、損得勘定で行動する人は、円滑な人間関係を構築するのも苦手だ。自分本位に物事を考えてしまうため「この人のためなら、損得は関係ない」と一肌脱ぐような行動が取れない。損得勘定とは、一見合理的なようだが「心が貧しい」状態なのだ。自分が損するか得するかを基準に考えているため、相手に対しても損得を前提にして推し量ろうとしてしまうのだ。


自分への行為に、どんな見返りを求めているのだろうかと、考えてしまう。自分が損得勘定で行動しているので他の人も「打算的に行動するもの」と思い込んでいる。他人が純粋な気持ちで、何かを提供してくれることが想像できないのだ。他人を信用せず、目に見えるお金やモノだけが自分を守ってくれるものだと思い込んでしまう。


そして物事に対して見返りを求める行動をしてしまうのだ。自分の行動より先に、どのような損得があるのかを常に考えている状態といえる。いつも損得で考えているから、他人に何かをしてあげたらその分の対価を要求してしまうのだ。それでは心が貧しくなってしまう。心が貧しい状態なので貧乏神に好かれる状態になってしまうのだ。見返りを求めずに、大きく受け止める気持ちの余裕を持つことだ。

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お金に困ってしまいがちな人
その3→片付けができない

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片付けができない人は、お金の整理もできない傾向が高い。お金の整理ができないとお金も貯まらない。-istock

貯蓄ができない人は、お部屋の片づけができない傾向にある。モノが捨てられない貧乏性の人もまた、貧乏神に気に入られてしまう。モノがあふれてしまう人は、買い物好き、浪費癖もある。起業仲間と旅行に行くとたくさん買い物をする方がいる。たくさん買い物をする人ほど事業が上手くいっていない傾向があるのだ。


筆者も、赤字家計の頃にやっていたのは、買ったことを忘れて同じモノを購入してしまうことだ。洗剤や調味料など同じモノが複数あった。それは、在庫管理ができていないのが原因だ。いつも同じ場所に保管していればパッと見て、在庫がわかる。お金の管理でいえば、資産表などを作り、どの金融機関にどのくらいお金があるのか整理しておくことだ。お金の整理ができていればお金の流れがよくわかるので、そういう人ほどお金が貯まる。お金の整理とお部屋の整理には共通点がある。

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モノに家賃を支払っていませんか?

少し考えてみて欲しいのだがモノがたくさんあると、それだけモノにお金をかけているということだ。モノが多いから広い家に引っ越す。それではモノに家賃を払っているということだ。いらないモノをお金をかけて保有するのはかなりもったいない。


また、モノが多いとネガティブな感情になりやすい。見た目にモノが多いと、視覚からの情報が多すぎて常に頭や心がモヤモヤしている状態になってしまう。お金が貯まる人の部屋は、スッキリとモノが少ない。だから落ち着いて考え事ができるのだ。


モノに囲まれている方が落ち着くという方がいるがモノが多いと掃除もしにくくなりホコリがたまりカビなどの原因にもなってしまう。それが原因で、ぜんそくやアトピーなどの病気になる可能性もある。病気になると仕事もできず、通院費もかかるので、結局お金もたまらない。

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【執筆者】
川畑明美●ファイナンシャルプランナー 「私立中学に行きたいと」子どもに言われてから、お金に向き合い赤字家計からたった6年で2000万円を貯蓄した経験をもとに家計管理と資産運用を教えている。HP:https://www.akemikawabata.com/