パレスホテル東京が定番アフタヌーンティーを新装!一流の誇り高き和洋折衷とは?

  • 写真・文:高橋一史

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フォーブス・トラベルガイド<5ツ星>の最高評価を受ける、名実ともに東京を代表する国産ホテル「パレスホテル東京」。
ここの住所が、「丸の内1-1-1」ってご存知でした?
ザ・丸の内ですね、このホテル。

近ごろ、イベント絡みでお招きいただく機会が増えてきました。
そのときいつも感じるのが、「食べ物がウマい!」ということ。
(言い方が子供……)
品格があり繊細で奥深く、人生経験の長い大人を満足させようとする意思が感じられるもの。
同系列のカジュアルなホテル「Zentis Osaka(ゼンティス 大阪)」の和朝食も「朝からこの味!?」の上等さでしたし、パレスホテルグループの上層部に食マニアな方でもいらっしゃるんでしょーか?

そのうち伺ってみようと思いますが、なにはともあれ今回のトピックは、みんな大好きスイーツの話!
(「おれ、甘いの苦手なんでぇ」な男性を除く)
1F・ロビーラウンジで通年提供しているアフタヌーンティーが、9月1日(木)よりリニューアルします。
8月18日に開催されたお披露目イベントに参加してきました。

そこで体感したのは、日本のもてなしを掲げるホテルらしい最上級の和洋折衷世界。
“つくる”ことに関心が深い人が、スイーツという枠組みを超えて知る意義あり。
芝居やコンサートを観に行くか、もしくは、パレスホテル東京のアフタヌーンティーを味わいに行くか。
両者に何の違いもありません。

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限られた人数でのお披露目会。一日2回制でした。

いまアフタヌーンティーが大流行中ですね。
各ホテルがこぞって個性的なアフタヌーンティーを企画してます。
いまやホテルに欠かせないコンテンツ。

人気の理由はおそらく、コロナ禍で夜の会食に罪悪感があるなかで、昼間に集えてプチ贅沢を楽しめるイベントだからでしょう。
客の9割(それ以上?)が女性というイメージ。

今回の新アフタヌーンティーの名称は「Stones」。
輪島塗 塗師の赤木明登氏に発注した器が石のようであることから名づけられたもの。
パレスホテル東京のペストリーシェフ(パティシエ)の窪田修己さんと、同じく若き高橋さん(名字だけですみません)とがつくり上げたメニューは、この器からインスパイアされたそうです。

ということでお披露目会では器の話に長時間が割かれ、スイーツの説明はわずかなものでした。
ただこの記事では器は割愛。
器は販売品ではありませんので、器目当てに食べに行く人は相当な趣味人に限られるでしょう。

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器のコンセプト解説映像

新アフタヌーンティーは以下の構成です。

●抹茶(落雁つき)
●スイーツ盛り皿×2
●食事盛り皿
●スコーン
●ドリンク

まずは各パートをご覧ください。
(ドリンクを除く)

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前菜に相当する抹茶と落雁。

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スイーツの一皿。

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スイーツのもう一皿。

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石に見立てられた竹炭のスコーン。

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ピンセットを駆使してセッティングされた絶品セイボリー(食事系)の皿。

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実際に提供される場所は「ザ パレス ラウンジ」。
このディスプレイのような石や木はテーブルにありません。
にしても、ワクワクする見た目じゃないですか!?

実はビジュアルに深い追求心があります。
スイーツ類はどれも、日本伝統の「見立て」でデザインされてるんです。

例えば以下の写真のように。

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素敵すぎる。
味は西洋菓子なのに、ビジュアルは日本の美意識。
新アフタヌーンティーの大きな売りだと思います、この発想が。
見た目優先でなく、目をつぶって口に入れても味に感動できるクオリティだからこその素晴らしさ。

あ、ここでちょっと文句言っていいですか?(←おい!)
写真に書き入れてない見立ては、お披露目会のアナウンス説明をメモできなかったもの。
配られたメニューの記載が、

「ババ オゥ ラム コーヒー風味のクリーム」
「ほおずき アプリコットとヴァニラのパート ド フリュイ」
「栗 グリュエ ド カカオの糖衣がけ」

とかのオンパレードなんですもの。
貧しい育ちのわたしは、説明がどの品なのか追っかけるのに必死(てか無理だった)。
ラウンジで客に見せるメニューも同じ、「なんたらのうんたら」だそーです。

わたしなら名称を、

「月/サブレ 〜 全粒粉入りで塩風味」
「秋の夕焼け雲/メレンゲ+クリーム 〜 メープル風味の伝統菓子ムラング シャンティにオレンジジュレをイン」

とかにしますねえ。
一個一個がすごく凝ったつくりなのだから、それぞれにキャラクターを与えれば客がより親しめるものになる。
日本人なら「あらステキ」って思うでしょう。
文字を目で見た瞬間に頭に絵が浮かぶ言葉こそが最強と思う。

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トータルの味の感想です。

●すべて複雑な味覚で、カットした中身のサプライズもたくさん。
●全体に酸味が多用され、甘さをほどよく中和。
●甘味のジュレ、食事系のヴルーテ(スープ)、抹茶らの水分系メニューが口のなかを洗い流し、気分が常にフレッシュ。
●味も触感も似たものがなく、フルコース料理以上の満足感。

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たまらないミニチュア感。卵とトリュフ入りフォカッチャサンドイッチ。

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右はカシスのムース、左はりんごが乗ったタルト(中身もりんご)。ひとつで何種類もの味覚を愉しめます。

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中身がオレンジのジュレで爽やかな酸味。上に乗ったメレンゲもサクサクなムラング シャンティ。

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9月1日より、10時〜17時半まで提供される新アフタヌーンティー「ストーン」。
1日限定20食で、2時間半制。
1名 ¥8,000(税込・15%サービス料別)。

格のあるホテルのアフタヌーンティーの相場が約¥5,000〜6,000強ですから、比べると高めの設定。
そこも踏まえつつ、夕方ごろに食べたらディナーはキャンセルってくらいお腹が満たされることも忘れず、どうぞご予約のほどを。

All photos&text©KAZUSHI

KAZUSHI instagram
www.instagram.com/kazushikazu/?hl=ja

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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