スポーツバックルがスタイリッシュ!ビルケンシュトックの新コラボは挑戦的なハイブリッド

  • 文:高橋一史

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お馴染みのコルク+スエードのフットベッドで型も定番……なのに「なぜこれほどカッコいいのか!」と思いサンダルのディテールをよく見ると、バックルがスポーツ用のラチェット式クロージャーになっていることに気づいた。本体横にもビジュアルのアクセントとして、青+白の樹脂パーツが取り付けられている。ある意味それだけのことなのに、目からウロコのハイブリッドなデザインだ。ビルケンシュトックの持ち味である素朴さをキープしたまま、未来的な要素が付け足されている。長年のビルケンシュトック好きの人も、ハイテクスニーカー好きの人にもフィットする、これまでありそうでなかった挑戦的なサンダルである。

ビルケンシュトックの揺るぎないアイデンティティは、職人技が息づくドイツ気質で人体構造に基づく快適なサンダルづくり。近年は先端モードの感性を取り入れ、旬のファッションブランドとのコラボレーションにも積極的である。このたび2022年5月21日(土)から世界中の限定店舗による一般発売が始まるこの新作シリーズも、人気ブランドとのコラボだ。コラボ相手は韓国を代表するアート×ストリートブランドのアーダーエラー(ADEREROOR)。本国にある彼らの路面店は、まるで現代美術のアートギャラリーのよう。ブランドカラーの青×白を活用したグラフィカルな作品を多用して、創造的なブランドイメージをつくり上げている。

「身の回りにある見逃しがちなものに目を向ける」 というブランド理念通りのコラボとなった今回のラインナップは、クロッグシューズを含む全4型(記事内ではサンダル3型のみ掲載)。先行発売された1774 ビルケンシュトックの公式ECサイトではすでにサイズ欠品が出ている人気なので、見つけたらチャンスを逃さないようにしよう!

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アッパーとバックルで光沢が違う黒に、青×白で動きを与えた洗練のデザイン。ベースモデルは「アリゾナ」で、フットベッドもアッパーも本革。汗をよく吸う快適さもこのサンダルの魅力。¥37,290(税込)

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フットベッドにはさりげなくアンダーエラーのロゴ刻印入り。それ以外がオーセンティックなビルケンシュトックなのも気が利いている。

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踵ストラップのバックルをクロージャーに変更した「ミラノ」。本革アッパーの2本ストラップ先端をグラフィカルにカットして、現代アートのオブジェのような表情を持たせている。¥40,590(税込)

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上から見れば限りなく「ミラノ」。パンツの裾を踵に被せてクロージャーを隠せば、よりベーシックな表情になる。

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エスニック感の強いトングサンダル「ギゼ」が、モダンな印象に大変身。このコラボシリーズで使われたクロージャーはスイス製で、サンダル製造はドイツにて。¥37,290(税込)

Birkenstock_AderError_ Gizeh Tech_top_lores.jpg
ギゼもアッパーが本革。足に馴染んでいくため長く愛用するのにふさわしい素材使いだ。

1774 ビルケンシュトック

www.birkenstock.com/jp/1774/

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高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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