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ニューヨークで2006年に誕生したフレグランスブランド、ル ラボの活動を象徴する言葉が日本の“侘び寂び”だって知ってました?
そう聞くと店の内装があたかも日本人好みなアンティークショップで、抹茶がイメージされた「マッチャ26」や、東京的な「ガイアック10」がラインナップされてるのも納得でしょう。
ちなみにオード・パフューム(以下、香水)の商品についた数字は、配合された香料の数。
数が多ければいい香りということでもなく、製造の舞台裏を明かすものと考えるのがよさそう。
ル ラボがいま人気なのは、ムンムンとした夜の繁華街と真逆の世界観が大きな理由かもしれません。
健康的な日常に馴染む高級フレグランス。
さらに!
ル ラボのストーリーでよく語られるのが、店で購入するさいにその場で香水を完成させて瓶詰めしてくれる「フレッシュブレンディングサービス」。
食品でいうところの賞味期限が数年とされる香水をより長く楽しめる、新鮮な出来たてを持ち帰れるサービスです。
実施しているのはラボ併設店に限られ、これまで代官山店、京都店のみでしたがこのたび青山店でもスタート!
さっそくトライしてきた様子をここにお届けします。
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ル ラボの香りは真にジェンダーレスというか、メンズ?と思う辛口のものが多い印象でした。
ただスプレーした直後のトップノートは辛めでも、時間の経過とともに甘さが出て整うらしく、香水好きに支持されるのはそんな奥行きの深さかな、と思ったり。
サンタル33のトップノートは、ハードなレザーに熟した果物を混ぜたような濃さ。
ふだんはハーブやシトラスのすっきり系が好みな私には強すぎる気がしたものの、「せっかくだから個性派を」、ってことで選択。
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香水を手に入れることをひとつの体験にしたのがル ラボの秀逸なアイディア。
“調合”であって“調香”ではありませんが、満足のいくパーソナル気分。
香水ブランドが香りだけでほかと差別化するのはかなり困難でしょう。
高価な品だけにきちんとしたストーリーが物を言うことに改めて気づかされました。
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とくに男性は香水について、色気を振りまくセクシャルアピールグッズや化粧と同じエチケットグッズと捉えている人が多い気がします。
確かにそういう側面もあるから、私も肌に直接つけて外出することは少ないのですが(香りが苦手な人に迷惑掛けるのもヤだし)、バッグの中に吹きかけて開いたときだけ香らせたり、部屋にいるとき気分転換に使ったりしてます。
男性好みのロジカルなエッセンスが満載のル ラボに行けば、香水との付き合い方がちょっと変わるかもしれませんよ。
All Photos©KAZUSHI
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ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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