![シグチ外観.png](/uploads/7af7d8bf145d4e3b296023ae5999dcb41caf7896.png)
会津から移築した150年前の3棟の古民家が並ぶ。2018年にオープンしているギャラリー・レストラン「そもざ」とあわせ、建物が自然の中に溶け込むかのような様子がうかがえる。
2015年、北海道ニセコのリゾート地区・花園に、ホテルや旅館と一線を画す宿泊施設として開業した「坐忘林」。北海道の大自然に囲まれた場所は隔絶した世界ともいえるが、あえてそんな場所に着目したのがクリエイティブ・ディレクターのショウヤ・グリッグ氏。冬には白銀に、夏には深緑に身を委ねる中で、"静座して現世を忘れ、雑念を取り除く"というコンセプトは、唯一無二の非日常だ。
そして2022年5月、坐忘林の隣にショウヤ・グリッグ氏が手がけた宿泊施設「シグチ」がオープンする。コンセプトは“ギャラリーステイ”。山奥にひっそりと佇む3棟の古民家には、ショウヤ・グリッグ氏自身のアート作品の他、工芸品や西洋アンティークが配置されている。
「シグチ」とは建築用語の「仕口」で、材木の接合部分のこと。最終的には隠れて見えなくなるが、材木をつなぎ、まとめる役割に着目したグリッグ氏が、施設名に採用した。
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ショウヤ・グリッグ
イギリス、ヨークシャー生まれ。10代のころに家族でオーストラリアに移住。20代で自分探しの旅として北海道を自転車でめぐる。以来、北海道をベースに、広告制作ディレクターやカメラマンをしながら、ホテルやレストランのリノベーションを手がける。その後、「坐忘林」のクリエイティブ・ディレクターに。「そもざ」「シグチ」はトリロジーの第2章、さらなる展望が期待される。
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古民家A、B、Cという3つの建物があり、古民家Aに「地(CHI)」「水(SUI)」、古民家Cに「風(FU)」「空(KU)」という客室と、古民家Bは1棟貸しという贅沢な宿泊体験を提供するシグチ。広さやレイアウトがすべて異なった個性的な客室は、宿泊人数や用途によってさまざまな利用方法に対応している。たとえば古民家Cの2つの客室それぞれが5人の宿泊が可能で、地下1階・地上2階建てに3ベッドルームがある。
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古民家AとCの2つの客室はそれぞれの入口があり、いずれの客室も2組以上のカップルやグループで訪れても、複数のベッドルームがありプライベートも確保できる。そして、なんといっても全ての客室に源泉掛け流し温泉の風呂がつく。古民家BとCにはそれぞれに2つ風呂があり別々の入浴も可能だ。また、北海道山間部はまだ肌寒さが残るが、シグチの全室は温泉を利用した床暖房を完備。暖房は薪ストーブを中心としたシンプルさは、寒冷地での快適さを熟知したおもてなしを感じさせる。
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古民家Bは1棟貸しで、シグチで最大の広さを誇る客室は8名までの宿泊が可能。3フロアに3ベッドルームで、もちろん源泉掛け流し温泉の内風呂と露天風呂にいつでも入浴できる。
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2つの客室からなる古民家Aには、メインの入口に壺を配置しアート空間としている。
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2018年オープンの「そもざ」で提供される食事は、シェフ・小関達弥による北海道産食材を使った独創的なメニューが続く。
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古民家Aの建物内の地下1階にはグリッグ氏のキュレーションによる国内外のアート作品を展示するスペースと、自ら作品制作を行うアトリエの空間もある。ギャラリーはシグチの宿泊客に公開される。
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『シグチ』
住所:北海道虻田郡倶知安町花園78-5
TEL:0136-55-5235
全5室
料金:
古民家A 1泊2食付き ¥70,400〜/ 1名
古民家B 1泊2食付き ¥88,000〜/ 1名
古民家C 1泊2食付き ¥105,600〜/ 1名
※すべて税、サービス料込み、2名1室の料金。すべての客室にキッチン(調理器具、冷蔵庫、食洗器、IHコンロ、コーヒーメーカー、湯沸かしポット、食器)風呂、を完備。
www.shiguchi.com