北アイルランド出身のジョナサン・ウィリアム・アンダーソンが生み出す服は、ユーモアと温もりに満ちている。色彩は、カラフルでグラフィカル。明確なテーマでコレクションをまとめあげる手法も彼らしいやり方だ。それらはクリエイティブ・ディレクターを務めるロエベでも、自身が立ち上げたJW アンダーソンでも変わらない。ただしこの2ブランドが先鋭的な人々へ向けたモードアプローチなのに対し、コラボコレクションのユニクロ アンド JWアンダーソン(UNIQLO AND JW ANDERSON)はひと味違う。ジョナサン自身が日頃着ているような、気取らないリアルなワードローブが軸である。彼が提案するのは、市井の人々が歩く大きな道に寄り添う小道。ファッションの主流につかず離れず、笑顔になれるマイペースなスタイルを示して我々を楽しませてくれる。
そのジョナサンのファンを増やしそうな注目のコレクションが、この2021年12月3日(金)より販売スタートする。英国の郊外を舞台にしたピーター・ラビットシリーズの絵本の世界を取り入れた、都市と田舎とをシームレスにつなぐラインアップである。服は原則としてメンズとウィメンズにわかれるが、男女のどちらが着てもいい。現代的なジェンダーレススタイルの先駆者であるジョナサンらしさに満ちている。今季はパジャマ、クッション、ブランケットといったホームグッズも加わり、世界観がより鮮明に打ち出された。
ジョナサンが大切にする英国文化に思う存分浸れる、今季のユニクロ アンド JW アンダーソン。カントリーに憧れるアウトドアムードが広がるいま、ちょっと素朴なこのコレクションに癒やされる人は多いに違いない。
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UNIQLO and JW ANDERSON
www.uniqlo.com/jp/ja/contents/collaboration/jwanderson/21fw/

ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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