縄文展から現代アートまで、この冬必見の展覧会2選

  • 文:川上典李子(ジャーナリスト)
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当時の暮らしぶりも感じ取れる、東京の縄文研究の最前線

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多摩ニュータウンのビーナス(土偶) 多摩ニュータウンNo.471遺跡出土 縄文時代中期 東京都教育委員会蔵

江戸東京の暮らしや文化を紹介する博物館が、その源流ともいえる縄文時代に焦点をあてた展覧会を開催中。多摩ニュータウンの遺跡や板橋区赤塚城址貝塚から出土した縄文時代中期・後期の土偶や土器をはじめ、石槍、ヒスイの装身具、 装飾された土偶といった貴重な出土品の展示とともに最新調査を踏まえた復元模型や映像で当時の生活を考察。東京という地域の縄文文化を楽しみながら考える好機に。

『縄文2021 −東京に生きた縄文人−』

開催期間:10/9~12/5 ※展示替えあり
会場:東京都江戸東京博物館
TEL:03-3626-9974 
開館時間:9時30分~17時30分 ※入館は閉館の30分前まで
休館日: 月
料金:一般¥1,300 
※開催の詳細はサイトで確認を www.edo-tokyo-museum.or.jp

※臨時休止、展覧会会期や入場可能な日時の変更、入場制限などが行われる場合があります。

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美術館周辺の森も展示の場とし、注目作家40年の活動を見せる

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Courtesy of the artist and Hauser & Wirth Photo: Koroda Takeru © Roni Horn

「ガラスは液体と固体の両義性を備える」と考える作者。まるで水を湛えたかのようなガラスの彫刻は、自然光が差し込む展示室に。他にも、繊細な手作業でモティーフが徐々に変化していくドローイングや、ひとりの女性を6週間撮り続けたポートレートなど「連続と差異」という問題意識を内包する作品は、絶えず変容する水の性質を思わせる。ニューヨークを拠点に活躍する作家の世界を堪能できる大規模個展。

『ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?』

開催期間:9/18~2022/3/30
会場:ポーラ美術館
TEL:0460-84-2111
開館時間: 9時~17時 ※入館は閉館の30分前まで
無休 ※開催の詳細はサイトで確認を
料金:一般¥1,800 
www.polamuseum.or.jp/sp/roni-horn

※臨時休止、展覧会会期や入場可能な日時の変更、入場制限などが行われる場合があります。

※こちらはPen 2021年12月号「腕時計、この一本と生きる」特集よりPen編集部が再編集した記事です。