マンネリな着こなしを打破する、ツウも唸るデザインニット

  • 写真:加藤佳男
  • スタイリング:飯垣祥大
  • 文:Pen編集部

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ベーシックなニットを既にもっているなら、ユニークなデザインニットもときには着たい。ここでは、ある美術家の作風を編みで表現したもの、軍手が付いたものなど、ファッション好きも唸る個性派を取り上げた。

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機械で表現できない、手編みによるバイカラー

1970年代のニューヨークで活躍した美術家ゴードン・マッタ=クラーク。建築物に大きな穴を開ける大胆な作風で知られるが、その穴をニットの編み地で表現した一着。ケーブル柄と色の切り替え部分は機械では難しいため、手編みで成形。時間と技術を惜しみなく注ぎ込んだ。¥108,900(税込)/コウタ グシケン(コウタ グシケン eメール:info@kotagushiken.com)

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大人の遊び心を感じる、ポロ風カーディガン

ニットポロにカーディガンを重ね合わせたようなハイブリッド構造。同系色の組み合わせなので、遊び心のあるデザインでも落ち着いた佇まいだ。ドライな手触りのメリノブレンドで編まれており、袖口と裾にはリブが施されている。ボタンはパールとなっており、ディテールにも要注目。¥53,000(税込)/ルメール(スクワット/ルメール TEL:03-6384-0237)

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軍手が一体となった、度肝を抜くスタイル

ファッションの既成概念に対して一石を投じるベータ ポスト。ここに紹介するのは、軍手とニットが一体となった変わり種。学生や作業員の防寒具でもある軍手をファッションアイテムとして捉え、スタイルに落とし込んでいる。ダサいのか? 逆に、イケてるのか? 決めるのは受け手しだい。¥42,900(税込)/ベータ ポスト(BETA Inc.TEL:03-5942-4395)

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3色のモヘア糸で編まれた、色気漂う逸品

グリーン、ホワイト、ブラック3色のモヘア糸を使用した、アンニュイな雰囲気の漂うニット。よく見ると、複雑な網目により花柄が表現されている。着る人の色気を底上げしてくれる一着だ。透け感のある編み地なので、明るいインナーと重ねてコントラストを楽しむのもいい。¥104,500(税込、参考価格)/ナマチェコ(ナマチェコ https://namacheko.com

※こちらはPen 2021年12月号「腕時計、この1本と生きる」特集よりPen編集部が再編集した記事です。