スカート着用はNG?! マンハッタンの新展望台が話題を呼ぶ理由

  • 文:高久純子
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コロナのダメージがら急速に立ち直おりつつあるニューヨーク。屋内でのマスク着用やワクチン証明書の携帯という新ルールはあるものの、マンハッタンの人出はほぼ正常化しつつある。そんなタフな街を象徴するような、超高層ビルが新たにスカイラインに加わった。オフィスビルとしては、マンハッタンで2番目に高い 「ワン・ヴァンダービルト」 がついにオープンしたのだ。

歴史的建造物であるグランドセントラル駅の隣にそびえるこのビルには、一般入場が可能な展望台が91~92階に設けられている。再開発エリア、ハドソン・ヤードにある「エッジ」など、近年は摩天楼を見渡せるような写真映えする展望台がちょっとしたブームになっているが、このスポットは新名所という以上の物議を醸している。

この展望台の大目玉である、床から天井まで大量の強化ガラスと鏡でつくられた展望台「エア」は、独特の浮遊感と鏡面効果の錯覚による不思議な没入体験ができるというもの。

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動画で見る展望台

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パンツ着用が推奨される理由とは?

また、五番街にせり出すような形でつくられたガラス張りのボックス「Levitation」は、空中散歩をしているかのような気分が味わえる。その他、草間彌生のインスタレーションや、ミッドタウン一高い天空バーがある「The Summit」 など見どころは盛りだくさん。 メディアによる前評判もあり、オープンには多くの人が詰めかけた。

しかし、そこで明らかになったのは、なんと「スカートの中が丸見えになってしまう!」という想定外の問題点! 現在は、ウェブサイトに来場の際の注意事項として、パンツ着用を勧める旨が明記され、来場者の多くは従っている。また、鏡やガラスを多用しているで、日中の来場する際には、サングラスの着用を推奨。床材のダメージを招くハイヒールでの入場が禁止されている。

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39ドルの一般入場料に加えて別料金を支払うと、ガラス張りのエレベーター「Ascent 」に乗ることができる。ビルに外付けされたエレベーターは地上370mまで上昇。マンハッタンの景色を一望できることはもちろん、透明の箱のようなエレベーターは乗っているだけでスリル満点だ。

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力強くて刺激的なニューヨーク本来の姿が、再び戻ってきつつあることを誇示するかのような、盛りだくさんな演出の新展望デッキ。ベーシック39ドル、プレミアム73ドルの入場料が妥当な値段かどうかは、百聞は一見にしかずだ。