クリスチャン・マークレーが大友良英らと共演!江之浦測候所で披露するサウンド・パフォーマンスに注目

  • 文:中島良平

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パフォーマンスの会場となるのは、現代美術家の杉本博司が構想から設計までに携わった江之浦測候所。(c) 小田原文化財団

現代美術家の杉本博司が構想から20年の歳月をかけ、2017年に開館した小田原文化財団 江之浦測候所。古典芸能から現代アートまで幅広い文化表現を発信するこの施設で、現代アートプロジェクトの第2弾として11月27日と28日の二日間、クリスチャン・マークレーのサウンドパフォーマンス『Found in Odawara』が上演される。

1970年代末、ニューヨークでターンテーブルとレコードを駆使したパフォーマンスを行い、前衛的な音楽を作り出すターンテーブリストの第一人者として注目されたマークレー。アートとオーディオ表現の融合とその先に生まれる新しい表現を追求し始めたマークレーは、90年代以降にレコードジャケットのビジュアルを組み合わせ、音を視覚に置き換えたかのような新たな表現に着手。パフォーマンスも進化させ、コラージュやインスタレーション、写真、ビデオなどメディアを限定することなく制作を続けてきた。

2010年には、さまざまな映画から時計が映された場面をキャプチャーし、その時計の時間と上映されている実際の時間が同期するように編集した映像作品『The Clock』を発表。ヴェネチア・ビエンナーレで金獅子賞を受賞し、以後、世界各地の美術館で個展を開催するなど、アートと音楽の両方の分野で評価を得てきた。

音の表現に関しては、2012年からはターンテーブルとレコードから離れ、身の回りのものが生み出すアコースティックな音を素材として扱うようになった。そして今回の『Found in Odawara』。表現ツールは何も持たずに来日し、小田原で見つけたありふれたものを用いて日本の音楽家やパフォーマーと共に音楽を作り、披露する。共演者は、これまでにも長年コラボレーションを行ってきた大友良英、巻上公一、今回が初となる鈴木昭男、山崎阿弥、山川冬樹の5名。荘厳な江之浦測候所を舞台に、独自の音の表現を模索する6名が集まったときに何が起こるのか。その瞬間を見逃せない。

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左上より時計回り、大友良英、クリスチャン・マークレー(Photo by The Daily Eye)、巻上公一、山崎阿弥、鈴木昭男(Courtesy of Beethoven Foundation for Art and Culture Bonn / Photo by Meike Boeschemeyer)、山川冬樹。 

小田原文化財団 現代アートプロジェクト vol.2
クリスチャン・マークレー『Found in Odawara』

上演日時:2021年11月27日(土)13:30〜16:30、11月28日(日)13:30〜16:30
会場:小田原文化財団 江之浦測候所
神奈川県小田原市江之浦362-1
料金:一般¥3,300(江之浦測候所入館料含む)
※小田原文化財団公式HPにて、10月29日(金)10時より発売予定
https://www.odawara-af.com/

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