あのザハ・ハディドが手がけた家具とは⁈ 建築だけではない圧巻の展覧会が開催中

  • 文:中津川里菜
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ハディドとカリモク家具の新しいプロジェクトである「セイユン」。日本初展示の作品だ。

Karimoku Commons Tokyoでは、10月13日~12月3日までの間、1Fのギャラリースペースにおいて「ZAHA HADID DESIGN 展」を開催する。

ザハ・ハディドと日本のつながりは長きにわたる。この関係性が、彼女のプロジェクトに影響を与えたことはいうまでもない。本展では、ハディドの作品のアーカイブの中から選定された、アンビルトを含めた建築モデルや、ハディドにとって2番目のスタジオとなるザハ・ハディド・デザインが10年以上にわたって手がけた照明やカーペット、ファインジュエリーなど、ジャンルを超えたさまざまなコラボレーションによる作品を展示する。

各作品はハディドがデザインし、カリモク家具が製作した巨大なジオラマのような木製テーブルを用いて登場。また、ハディドとカリモク家具の新しいプロジェクトである「セイユン」の紹介も含め、日本初展示の作品も多く含まれる。

進歩的で実験的なハディドのデザインとダイナミックなインスタレーションを通じて、建築とデザインにおける彼女の功績を感じることができる場となっている。また、本展ではザハ・ハディドにインスパイアを受けた写真家の岩本幸一郎の作品5点も、ZAHA HADID DESIGNの作品群とともに展示され、それぞれの写真を購入することもできる。

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日々目に映るものを、予測できないものに再解釈したデザイン

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ハディドは、広く知られた建築界における功績以外にも、ファッションや、ジュエリー、家具、インスタレーション、そして展示会場構成における進歩的なデザインを通じて、その独創的な方法論とプロセスをさらに深めている。

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展示には、ハディドがデザインしカリモク家具が製作した巨大なジオラマのような木製テーブルが用いられている。

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写真家の岩本幸一郎がハディドにインスパイアを受け手がけた作品。そこにとどまろうとする静的な「椅子」 と、どこかへ羽ばたいてゆく動的な「鳥」という対比的なモチーフを共存させて制作された。

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ZAHA HADID DESIGN 展

開催期間:2021年10月13日~12月3日
開催場所:東京都港区西麻布2丁目22-5 Karimoku Commons Tokyo
TEL:03-6805-0655
営業時間 :12時~18時
休館日:不定休
https://commons.karimoku.com/

※開催日時・内容などは変更となる場合があります。事前に確認をお薦めします。