
全国においしい日本酒がたくさんある中、日本酒の酒蔵がつくる果物を使ったお酒、果実酒の存在をご存じだろうか?
私は日本酒のソムリエをしていて、仕事柄も日常的にも日本酒を飲む。では私の友人がみんな日本酒を飲むのか?というと、正直なところまだまだ日本酒を飲む人は少ないのが現状……。日本酒をすすめて沼にハマる友人は多数ですが、中には本当にお酒があまり得意ではない人もいる。
そんな人にもおすすめなのが、この果実酒。しかも今、日本酒の蔵がつくっている果実酒は驚くほどクオリティが高く、ハッキリ言ってめちゃめちゃ美味しい!笑っちゃう、飛び跳ねちゃうくらい。まだまだ知られていないので、今回は特に私の大好きな(選びきれないのだけども)3本をご紹介しようと思う。もう抱きしめちゃうくらい好きな3本です。
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■鳳凰美田 「ゆず酒」
ゆずぅ〜!!って思わず言っちゃう。そのまんまゆずの果実感をとじこめた爽やかなお酒。氷をいれてソーダ割すると、スルスル気付いたらグラスが空っぽに(笑)
■紀土 鶴梅 「完熟にごり」
和歌山県といえば梅が有名ですが、その梅をふんだんに使い、さらに桃の果肉も入ってとろっとろになったにごり梅酒。梅の甘酸っぱさと桃のチャーミングな甘さが相まって、口の中が幸せに。ロックかナツメグをぱらりとふりかけるのがおすすめ。
■賀茂金秀 「太陽の雨音 苺」
待望の新作!日本酒でプロから定評のある蔵が果実酒にチャレンジしてできた苺のお酒。苺の甘やかな香りをぎゅーっと凝縮した、ほっぺたが落ちそうな甘みの優しさが詰まった味わい。ストレートで「賀茂金秀の表現する苺」を感じてほしい。