リトグラフ（石版画）も印刷で複製されたものも、作品として確かな価値を持つ20世紀以降の現代アートの世界。レイアウト、印刷方法、紙の質感にこだわった著名な芸術家たちの展覧会ポスターもまた、彼らの作品の一部といえるのかもしれない。2021年9月18日（土）から26日（日）まで、そんな過去のポスターのなかでも希少品を集めた展示販売イベントが東京で開催される。場所は渋谷駅、原宿駅、表参道駅で囲むトライアングルの中心に位置する新ギャラリーの「白紙」。ファッション通にはよく知られたショップ「グラフペーパー 青山」があるビルの3階にあり、同ショップと運営元が同じなだけにファッション的な感性が息づくセレクトになっている。

ポスターのラインナップの主軸となるのは、アメリカ現代美術を中心とする一流作家たち。デヴィッド・ホックニー、クリスト、ドナルド・ジャッド、バーバラー・クルーガー、ヨーゼフ・ボイス、サイ・トゥオンブリー、アンディ・ウォーホルといった豪華なメンバーだ。リチャード・アヴェドン、ロバート・アダムズらの写真家も名を連ねる。グラフペーパー 青山で20年に開催された初回に続く第二回めの今回は、約30名の約60種類が集められた。購入にあたり額装済みのポスター以外は、3種類（パース材、オーク材、アクリル）から好きな額装を選べる。

数が限られるレアものが多いこともあり販売価格は一桁違うレベルだが、まずはご自身の目で価値を確かめに行こう。アート展として見るもよし、部屋を飾る作品を探すもよしの、とくにモダングラフィック好きには見逃せない企画展だ。

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以下、作家たちの実物作品紹介。