快適さを極めたスーパーカー、「マクラーレンGT」で楽しむ夏の小旅行

  • 文:大嶋慧子

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マクラーレンといえば、スーパーカー中のスーパーカーで、やはりF1のイメージ。ところが最新のGTは、いままでのスーパーカーのコンセプトを大きく覆す、疲れず快適に運転できるスーパーカーを実現。今回は東京から、THE HIRAMATSU HOTELS&RESORTS熱海(以下ヒラマツ)までサクッと夏のドライブを楽しんだ。

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快適だから純粋に運転を楽しめる

このGTはもそもそも、ラグジュアリーかつ快適に長距離ドライブを楽しむために設計されたクルマだ。そのため東京から渋滞がなけれは、約2時間弱という距離ではちょっと物足らないかもしれない。しかし、快適さだけではなく、スーパーカーとしての俊敏性も試したいので、アネスト岩田ターンパイク箱根から、伊豆箱根スカイライン玄岳IC出口を抜けて熱海というコースを取るのは、案外よいアイデアだ。天気がよければ、アネスト岩田のスカイラウンジで上に跳ね上がるディヘドラルドアを開けてコーヒーを飲んだら、さぞ気分がよいだろう。

アネスト岩田ターンパイク箱根は、よくクルマの発表会などにも使われるクルママニアの聖地。東京からほど近いということもあり、休日にはクルマ自慢の多くの人々が集う。スーパーカーや珍しいクラシックカーも見られるため、ちょっとした展示会状態になることも。でもそこが楽しい。

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ターンパイクを走るGT

GTは、620馬力(456kW)の4リッターV型8気筒ツインターボエンジンを背後に置いたミドシップで、後輪駆動。マクラーレン特有の軽量化されたカーボンモノコック性のボディは、流れるようなフォルムが美しい。乗り込むと室内も思ったより広く圧迫感がほとんどない。シートは極上レザーでまさに包み込むように身体にフィット。コックピットからの見晴らしも、他のスーパーカーより格段に良いため、安心して運転できる。

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シートの選択幅が豊富。バリエーションとして、カシミアを使った表革も用意。
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足が楽に伸ばせる快適なコックピット。

また、このクルマの大きな特徴として、特筆すべきはスーパーカー最大の荷室の広さ。前後合わせて570ℓもの大容量で、後ろにはゴルフバッグ等も詰めてしまう。まさに週末の小旅行にピッタリだ。

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スーパーカー最大の570ℓの荷室をもつ。


あくまでドライバーファーストなので、疲れ知らず

走り出しはスムーズでほとんど路面の凹凸等を感じない。GTなのでこういった快適さや安定性は当然だとは思っていた。しかし、普通道路から舗装された高速道路に入り、制限速度ギリギリまでスピードをあげると、路面に張り付いたように走り、ますます安定感が増したのには驚く。さすがスーパーカー。音も低いうなるような音から、高い吠えるような音に変わる。しかし、乗り心地はあいかわらず快適で車内は静寂。音楽も心地よく流れ、スピーカーにBowers & Wilkins(バウアース&ウィルキンス)を採用しているので、思わず納得。こんなサウンドにもこだわるところもグランドツアラーとしての配慮のひとつだ。

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スピーカーはバウアース&ウィルキンス

ターンパイクに入ると鋭いコーナーが続く。他のスーパーカーならシャープなステアリングを楽しむところだが、ここであえてゆるやかにかつイメージした通りにステアリングを切ることができるのもGTのよいところ。約15kmのターンパイクもあっというまに過ぎて、熱海の街へ。

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熱海までは東京から約2時間弱のドライブ。

熱海の街は、坂や狭い道が多いけれど、「プロアクティブ2」サスペンションは、路面状況や運転者の挙動に合わせて電子制御してくれるため、多少コンディションの悪い上り坂等もいたってスムーズ。また、段差があるところで事前に操作すると車高が上がり、ある程度走ると元に戻るリフトモードも活躍。

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トラディショナルな日本家屋にも映える、美しいフォルム。

ヒラマツに到着し、マクラーレン特有のディヘドラルドアを開く。ゆっくりと上に跳ね上がり、閉まる時も力のいらないソフトクローズ機能付きなので、低いシートからの乗り降りのストレスもない。静かにドアの開け閉めができるところにも、このクルマのもつ品のよさが表れている。スーパーカーでありながら、ラグジュアリーで上品なスタイリングをもつGT。こんなクルマで近場の高級ホテルに、時にはパートナーと運転を交代しながら訪れるのは、夏のドライブとして最高だ。

マクラーレン GT

●サイズ(全長x全幅x全高) : 4685x1925x1215mm

●排気量:3994㏄
●エンジン形式:V型8気筒DOHCツインターボ
●最高出力:620PS/7500rpm
●駆動方式:MR(ミッドシップエンジン後輪駆動)
●車両価格: ¥26,950,000(税込)

●問い合わせ先/マクラーレン・オートモーティブ

https://cars.mclaren.com

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GTで訪れたのは、ヒラマツによるスモール・ラグジュアリーホテル

相模湾を一望できるヒラマツによる客室13室というスモール・ラグジュアリー・ホテル。現代の名工・木下孝一棟梁が手がけた数寄屋造り。別荘兼ゲストハウスとして使われていたものを譲り受け、ホテルとして開業。外観は日本家屋でありながら、室内はモダンで快適なつくり。各部屋には温泉風呂が付いているため、熱海の名湯が楽しめる。料理は、相模湾の新鮮な魚介類を使った和食のエッセンスを取り入れたフレンチ。

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外観は日本家屋でありながら内装はモダン。

THE HIRAMATSU HOTELS&RESORTS熱海 

住所:静岡県熱海市熱海1993-237

TEL:☎︎0557-52-3301

www.hiramatsuhotels.com/atami