2021年7月16日（金）〜7/18（日）にかけて開催されるRADWIMPSのバーチャルライブイベント「SHIN SEKAI ”nowhere"」。それに先駆けての先行プレイ体験会が7/12（月）に行われた。

昨年12月に開催された「SHIN SEKAI」に続いて、クリエイティブ集団・PARTYとのコラボレーションによって実現した本イベント。専用アプリ「SHIN SEKAI」を使用することで、スマホの画面でバーチャルライブに参加することができる。

参加者は自身のアバターを通して、バーチャル空間を縦横無尽に動き回りながらライブを楽しめる。通常のライブでは見られない距離やアングルからメンバーの演奏も観ることも可能だ。

また、チャットやダンス機能も搭載。ダンスは有料のものもあわせて全部で１１種類用意されているため、気分や曲に合わせて好きなダンスを踊ることができる。これは実際のライブに近い体験とも言えるのでないだろうか。

今回の体験ライブでは「前前前世」や「棒人間」などの人気曲が披露されたが、曲ごとにバーチャル空間のデザインも変化する。本イベントが掲げる「ROLE-PLAYING MUSIC」というコンセプトは、誰もがRADWIMPSの楽曲世界の主人公になれるというもの。楽曲ごとに、その世界観を反映したライブ空間が用意されているのだ。

これらのバーチャル空間とライブ映像の組み合わせによって、RADWIMPSの世界観を存分に味わうことができるだろう。通常のライブとはまったく異なる体験となることは間違いない。

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「モバイルで実現できるギリギリを狙った」

体験会後には、RADWIMPSメンバーの野田洋次郎、桑原彰、武田祐介と、PARTYの梶原洋平、眞鍋海里のトークセッションが行われた。

本イベントのアプリ開発を担当したPARTYの梶原は、「モバイルでライブを実現するというのが一番難しかった。みんながもっている環境でライブを届けるというのが大事なこと。モバイルでできる限界ギリギリを狙っていく、というのが今回のチャンレンジだった」と語った。

アプリ内で披露されるヴァーチャルライブの映像は、メンバーの体を3Dスキャンし、モーションキャプチャーを撮影したもの。

野田はモーションキャプチャーの撮影について、「僕らとしてはこれがいちばん辛かった。バーチャルライブでは洋服を着てライブをしている姿が映っているが、実際はモジモジくんのような真っ黒なタイツを着て、５0個近いセンサーを身体中につけて撮影した。辱めを受けた体験でしたね。あれは本当に過酷だったけど、精神は鍛えられました」と笑いを誘った。

また、野田はファンや参加者へのメッセージとして、「この技術がこの先、どのように進化していくのか僕自身楽しみですし、ものすごいものの入り口へとたったのではないか、という嬉しい思いがある。これからは実際のライブとの融合だったり、いろいろな可能性を秘めてると思う。ぜひ、その第一人者になってほしい」とコメントした。