サンパウロのランドマークがアクセサリーに

  • 文:仁尾帯刀

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サンパウロで最初にミサが行われたパテオ・ド・コレジオを題材にしたブレスレット。

イビラプエラ公園やコパンビル、サンパウロ美術館などサンパウロの中心エリアには、ブラジルの代表的なモダニズム建築が点在している。これらのランドマーク建築を題材にしたアクセサリーブランド「コパン」が昨年9月に創業した。

ブランドが立ち上がるきっかけはコロナ禍だった。「ステイホームを強いられた日々に新しいことを始めたくて、3Dプリンターでアクセサリーをつくることにしたんです」とデザイナーのエリック・パウリーノが語ってくれた。建築を題材にすることは、銀行員にしてブランドの広報と営業を担う建築好きのパートナー、ブルーノ・リマの発案だった。

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デザイナーのエリック・パウリーノ(右)と広報・営業を担当するパートナー、ブルーノ・リマ(左)。

街のランドマークをデザインした商品はサンパウロにも種類豊富にある。マグカップやマグネット、Tシャツや鉛筆など例を挙げればキリがないが、それでも、建築をモチーフにしたアクセサリーブランドとなると、いままでなかったそうだ。

ホームページでオンライン販売する他、中心街のサンパウログッズ専門店「ロージャ・ダ・シダーデ」で委託販売してきたが、今年6月から新たにパテオ・ド・コレジオでも販売されることになった。同地は、サンパウロで最初にミサが行われた土地ゆえに街の発祥地とされ、そこに立つ教会は街の主要な歴史・観光名所のひとつとされている。街の“ゼロ地点”でも認められるアクセサリーが、パンデミック中の新たな挑戦から生まれたものだということに勇気をもらう思いだ。

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サンパウロのランドマーク建築を題材にしたアクセサリー

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サンパウロ州の形をした歩道の模様を題材にしたピアス。

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リナ・ボ・バルディのリノベ建築「セスキ・ポンペイア」の窓枠をモチーフにした銀のピアス。

コパン
https://www.copanjoias.com.