J.M. WESTONのアップサイクルな取り組み「ウエストン・ヴィンテージ」のポップアップイベントが開催中。

  • 写真:若林武志
  • 文:森下隆太

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ぱっと見新品、とまではいかないものの、「ていねいにはいているな」と思わせる美しい仕上がり。新品とはまた違った味わいがあるコレクションだ。

顧客から不要になったシューズを回収し、職人が丁寧にリペアし、再び販売するというアップサイクルなコレクション「ウエストン・ヴィンテージ」。このコレクションをメインにしたポップアップが伊勢丹メンズ館1階にて、4月7日(水)から開催される。

この「ウエストン・ヴィンテージ」は昨年からスタートした取り組み。下取りに出されたアイテムはメゾン創業の地であるフランス・リモージュの工房で丁寧にリペアされ、上の画像のようなピカピカに美しい状態で再び世に戻ってくる。インソールには「WESTON VINTAGE」という刻印が入り、インラインとはまた違った特別感のある仕上がりに。ちなみに販売価格はモデルごとに一律の価格で、同モデルのおよそ4割から5割くらいで値付けされる。サステナブルという点はもちろんのこと、アクセサブルなプライスで手に入れることができるというのもうれしい。

家から戻ると、まずは汚れをブラシで落とし、クリームを塗り込み、シューツリーで保形して……そうやって育ててきた一足が、今後は新たな持ち主の元で同じように愛される。若い層のエントリーとして、その魅力に気付く一足になれば、それもまた“受け継がれていく”という価値がある。

展開されるリペアシューズはおよそ150足。インラインの新作や、本ポップアップ限定受注モデルなども登場する予定だ。まずはメンズ館に足を運んで、美しく生まれ変わったコレクションをその目で確かめてほしい。

トゥスチールの付いていた元のシューズをできる限り忠実に表現し、同様にトゥスチールを配して補強。アウトソールも新しいものに張り替えてある。

インソールにはご覧のように刻印が入る。このために新しくデザインされた「WV」のロゴもカッコいい。下には「リモージュにて復元」という意味の文字も。

J.M.WESTON ポップアップ「VINTAGE SHOP」

開催期間:4月7日(水)~4月20日(火)
開催場所:東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店 メンズ館1階 プロモーション
https://jmweston.jp/journal/event_011