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『背徳の西洋美術史 名画に描かれた背徳と官能の秘密』池上英洋/青野尚子 著 エムディエヌコーポレーション ¥1,980(税込)
【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】
西洋美術には、性的な表現や現代の倫理観ではタブー視される内容をモチーフにした作品が少なからずあるが、日本ではあからさまに語られない。本書では美術史家の池上英洋とアートライターとが、ポンペイの壁画に始まり近代絵画まで、不倫、売春、サディズム、少年愛、同性愛などを題材にした作品をセレクト。描かれたモデルの人物像や当時の社会状況、さらに画家の欲望にも踏み込んで解説。アートの楽しみがますます深まる一冊だ。