ギリシャの大衆音楽の世界を、 巧みな表現力でマンガに昇華。

  • 文:今泉愛子
Share:

『レベティコ 雑草の歌』ダヴィッド・プリュドム 著 原 正人 訳 サウザンブックス ¥3,300(税込)

【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】

弦楽器ブズーキの伴奏で歌うレベティコは、1920年代にトルコから強制送還されたギリシャ人が始めた音楽。本書はフランス人の著者が、レベティコを愛好する人々の姿を描いたオールカラーのマンガ作品だ。第2次世界大戦前の1936年、ギリシャのアテネを舞台にしている。貧困にあえぎ、流血騒ぎが頻繁に起こる当時の日常に、レベティコはすっかり溶け込んでいた。街角やナイトクラブで、演者と聴く人が等しく演奏を楽しんでいる描写からは、物悲しい旋律が聴こえてきそうだ。



最高峰のバイオリン「ストラディヴァリウス」を集めた、 ユニークな展覧会の舞台裏。

音楽の聴き方を変えた企業、スポティファイの実態に迫る。

メルボルンのカフェに集う戦禍を逃れたユダヤ人を描く、『カフェ・シェヘラザード』