ゲルハルト・リヒターの半生をモデルに、芸術家の覚醒を描く『ある画家の数奇な運命』。

  • 文:細谷美香
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©2018 PERGAMON FILM GMBH & CO. KG / WIEDEMANN & BERG FILM GMBH & CO. KG

【Penが選んだ、今月の観るべき1本】

ナチス政権下のドイツで暮らすクルト。芸術に親しむことを教えてくれた叔母は精神を病み、安楽死政策によって命を奪われてしまう。東ドイツでの運命的で残酷な恋と、芸術を追求するが故の西ドイツへの亡命。激動の時代に、彼が見出したものは? 現代美術の巨匠、ゲルハルト・リヒターの劇的な半生をモデルにした人間ドラマ。芸術家が唯一無二の表現を生み出す覚醒の瞬間が、力強く浮かび上がってくる。



『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』が描く、分断される世界に差す一筋の光。

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『ある画家の数奇な運命』
監督/フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演/トム・シリング、セバスチャン・コッホほか 2018年 ドイツ映画 3時間9分
10月2日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて公開。
https://www.neverlookaway-movie.jp/