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『天文学者が解説する 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』と宇宙の旅』谷口義明 著 光文社 ¥1,210(税込)
【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】
ふたりの少年が銀河鉄道に乗って天の川を旅する童話『銀河鉄道の夜』は、幻想的な描写で読者を引き込むが、天文学者の著者は、この名作が1930年代当時の最先端の科学知識に裏付けられていることに着目した。賢治は、超新星爆発や太陽系と銀河の位置関係、アインシュタインの相対性理論などを物語に組み込んでいたという。作品を引用しながら解説し、さらに天文学の最新研究から物語を考察。賢治の先見性をも明らかにしている。