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東京古着の最前線といえる、群雄ひしめく実力派の古着屋を全6回に分けてご紹介。第1回は古着歴にかかわらず、まず押さえておきたいトラッド&ミリタリーなショップに注目した。王道だからこそ、それぞれのセレクトの妙が光るラインアップだ。
1.ミリタリア(高円寺)──ヨーロピアンミリタリーに絞った、ディープな商品構成。
2.クラビットラ(高円寺)──トップメゾンを投入した、新しいトラッド
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こちらの記事は、2020年 Pen 7/15号「東京古着日和。」特集よりPen編集部が再編集した記事です。
ミリタリア(高円寺)──ヨーロピアンミリタリーに絞った、ディープな商品構成。
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白やベージュなど繊細な色づかいがヨーロピアンミリタリーの特徴。デザインとプライスの両面で手を出しやすいアイテムだけを集めたラックも設けている。
オープンからわずか3年ながら、古着好きが「ミリタリーといえばミリタリア」と口を揃える事実が、そのクオリティの高さを物語る。姉妹店の「アンコール」がヨーロピアンヴィンテージ専門店ということもあり、こちらも中心となるのはヨーロピアンミリタリー。フランスとイギリスに加え、ドイツ、ベルギー、オランダで直接買い付けされたアイテムは1920年代から2000年代のものまでと年代は幅広い。“ファッションに落とし込めるミリタリー”というコンセプトに通ずる、欧州らしい洗練された古着が多いのも特徴だ。ヴィンテージに精通していない人でも抵抗なく取り入れることができるだろう。
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奥の棚には小物類が並ぶ。フランス軍のサファリハットは、フレンチミリタリーを主軸にするミリタリアらしさあふれる珍品といえる。
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パラシュート部隊のためにつくられた、1950~60年代のフランス軍のリザードカモ柄ジャケット。¥53,000(税込)
ミリタリア
東京都杉並区高円寺南3丁目57-3 ベルクレストビル 1F
militaria.tokyo@gmail.com
営業時間:14時~20時
不定休
http://militaria-tokyo.blogspot.com
クラビットラ(高円寺)──トップメゾンを投入した、新しいトラッド
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すっきりとした店内に厳選されたアイテムのみを揃えた、大人のための古着屋。入って左手には、ウイメンズのアイテムが並ぶ。
大人のトラッドをベースとしながらも、教科書通りの直球スタイルではなく、いまの時代に合ったミックススタイルを提案している「クラビットラ」。その世界観に一役買っているのが、「メゾンヴィンテージ」だ。ウエアや小物問わず、エルメス、ロエベ、グッチといったブランドの80~90年代の良品が、ラルフ ローレンのシャツやブルックス ブラザーズのブレザーの間にちりばめられている。シャツにボウタイ、ホワイトデニムにビットローファーとくれば紺ブレを合わせたくなるところだが、あえてエルメスのボンバージャケットを選ぶ。そんな型にハマらないスタイルこそ、クラビットラ流のトラディショナルだ。
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力を入れているメゾンヴィンテージのアクセサリー。特にエルメスとグッチが充実している。
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アイビールックに不可欠なホワイトのリーバイス501。定番もしっかり押さえたセレクトが光る。¥8,580(税込)
クラビットラ
東京都杉並区高円寺南4-23-4 101
TEL:03-5929-9954
営業時間:13時~20時
定休日:木
http://cravittra.thebase.in
クローチア(渋谷)──喧騒とは無縁の空間に集う、クラシックな名品。
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アメリカと欧州の二面性をレイアウトでも表現。店内右手には精悍なヨーロッパ物がずらり。
多くのショップが立ち並ぶ渋谷の中でも、「クローチア」が立つのは閑静な桜丘町エリア。落ち着いた立地とクラシックなアイテムが整然と並ぶ店内に足を運べば、「洋服屋と洋品店、その間」というコンセプトを掲げていることに納得してもらえるだろう。そして、アメリカとヨーロッパの双方からバランスよく買い付けられた古着は名品揃い。クローチアにとっても定番であるバーバリーとバブアーの二強を筆頭に、近年古着市場で人気が高騰しているハンティングやサファリ系のアイテム、さらにヨーロピアンレザーも充実。そのどれもが上々のコンディションを保っているのもうれしい。いつもの古着とはひと味違う、格式高い一着にきっと出合えるはずだ。
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王道にして最高峰のシャルべのドレスシャツも、良心的なプライスで入手できる。¥18,480(税込)
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海外ショップ別注のオールデン「563」。ほどよくエイジングされたコードバンの艶は別格だ。¥51,480(税込)
【関連記事】「東京古着日和」の音声メディアがスタート
クローチア
東京都渋谷区桜丘町12-5 桜丘Kビル 2F
TEL:03-6455-0548
営業時間:13時~20時
不定休
http://clothier.tokyo
ジャム クロージング(町田)──日常に馴染む、古今東西のミリタリー
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シャツからヘビーアウターまで、その時の最上のラインアップが並ぶ店内。普遍的かつ一期一会の古着の楽しさを体感できる。
独自の古着文化が根付く町田エリアを代表するのが、「ジャム クロージング」だ。アメリカ担当とヨーロッパ担当の2名のオーナーによって運営され、それぞれがエキスパートとして買い付けを行う。特にミリタリー分野における充実度は圧巻。1960年代以前のロイヤルミリタリーを中心に、古くは1900年代のフランスものからパタゴニアのマーズに代表される現代のアメリカものまで幅広い。しかも、ここまでミリタリーに愚直でありながら、それらとのミックスを前提としたセレクトブランドを一部扱っているのも魅力のひとつ。入荷時は、季節に関係なくその時手に入ったベストなアイテムが店頭に出されるため、定期的なチェックを欠かさないようにしたい。
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ワークアイテムもジャム クロージングを構成する重要な要素。フレンチワークの中でも、戦前の労働者階級のデイリーウエアが中心だ。
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ヘミングウェイが愛用していたことで知られるウィルス・アンド・ガイガーからは、フィッシングジャケットを。¥30,800(税込)
ジャム クロージング
東京都町田市原町田4-9-16 町田第一ビル 2F
TEL:042-723-8284
営業時間:12時~20時
不定休
http://jam-clothing.com
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