テニス界の皇帝、ロジャー・フェデラーがスイスのパフォーマンスブランド「On」と共同開発した革新的シューズとは。

  • 写真:青木和也(静物)
  • 文:山澤健治

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テニス界の皇帝、ロジャー・フェデラー。アメリカの経済誌『フォーブス』が5月に発表した年間収入トップ100のアスリート部門でテニスプレイヤーとして初の長者番付1位に輝いた。

その革新性と高いデザイン性から“ランニングシューズ界のアップル”とも称される、スイス生まれのパフォーマンスブランド「On(オン)」。先進のテクノロジーを搭載するシューズは世界中で話題を集め、ランナーはもちろん、スニーカーマニアやファッショニスタまでもが熱い視線を送る存在となっている。最大の魅力は、アウトソールに採用した世界特許技術「CloudTec®(クラウドテック)」が生み出すクッション性豊かな履き心地。ラバーチューブから着想を得たクラウドパーツは走行時に水平と垂直方向に圧縮して衝撃を吸収。さらにつぶれたクラウドパーツは蹴り出す瞬間に反発して元のかたちに復元し推進力を生む。「雲の上の走り」と形容される異次元の走り心地に魅了されるファンは日本でも急増中だ。

そんなOnにテニス界の皇帝、ロジャー・フェデラーが参画するというニュースが世界を席巻したのは昨年11月のこと。コラボシューズ開発の噂が飛び交うなか、ついに共同開発した新作スニーカー「ザ・ロジャー センターコート ゼロシリーズ」が発表された。

まさにいま行われているオンラインイベント「Roger Live」(7月6日日本時間17時より開催。特設サイトはこちら)でのお披露目だ。


フェデラー自ら、製品開発に携わった新作「ザ・ロジャー センターコート ゼロシリーズ」は、Onでは初となるテニスにインスパイアされたスニーカー。気品あふれるクラシックなテニススニーカーのデザインを採用しながら、Onならではの先進テクノロジーを搭載。異次元の履き心地と片足約282gという軽さを実現した。色は、ホワイト/ガム。世界1000足限定。¥27,280

6月に行われたPen単独インタビューにて、「勝負の世界で培った経験をもとに彼らをインスパイアしながら、よりよいシューズづくりに貢献したい」と語っていたフェデラー。その言葉どおり今回、共同開発した新作「ザ・ロジャー センターコート ゼロシリーズ」は、Onにとって初となるテニスにインスパイアされたスニーカーだ。その顔に浮かぶ満足げな表情が彼の自信と確信を物語っていた。

「私はなにかを変えたくてOnに参画したんじゃない。Onは私が参画する前から素晴らしい会社だし、ランニングシューズに関して深い知見を有している。そのOnのDNAと私の経験を合体させれば、なにか素晴らしいモノが生まれると信じていたんだ。結果は思い通りさ。とても美しいデザインだし、狙い通りのスタイリッシュなスニーカーになったと思う。もちろん定評のある履き心地のよさにもこだわったよ。クラウドテックなど、Onならではの先進テクノロジーももちろんソールに搭載した。でも、外見からはわからないような隠しのデザインにした。Onのファンもきっとエキサイトしてくれるんじゃないかな。私と同じようにね」

チームの一員として精力的にシューズのテストを繰り返すフェデラー。アスリートとしての経験とファッションへの情熱を開発に活かし、機能面・デザイン面でOnの社員と意見を交わす。

オンラインイベント「Roger Live」にて、新作シューズをお披露目。

ロジャー・フェデラー ●1981年、スイス・バーゼル生まれ。テニスを嗜む両親の影響から3歳のときに初めてラケットを握り、15歳でスイスの18歳以下のジュニアチャンピオンに。98年、プロ転向。以降、ツアー通算歴代最多111勝、グランドスラム20勝を達成。数々の記録を塗り替え、38歳のいまもなおトップの座を競うテニス界のレジェンド。

そもそもフェデラーとOnの出合いは、スニーカーマニアでもある彼がOnのランニングシューズを愛用していたことがきっかけだったという。

「5年ほど前から妻のミルカや友人がみんなOnを履いていて、それで私も履いてみたら履き心地のよさに魅了されてしまったんだ。当時はまだシューズに関してはナイキとの契約があったんだけど、その契約も終了し、その後契約したユニクロはシューズをつくってないから、それでOnにとても興味をもち始めたわけさ。Onの創業者たちが会いに来てくれたのが2年ほど前のこと。それ以来、彼らととても親しくなり、いまに至っているんだ」

そう語るフェデラーだが、Onとの関係はアンバサダー契約とは別モノ。契約金なし。給与もなし。ブランドの成長とそれに対する貢献度に応じて報酬が還元されるらしいのだが、投資家としてOnに関わりつつ、チームメンバーの一員として製品開発やマーケティング、チームカルチャーの醸成などをサポートするという。その入れ込みようは、On共同創業者のキャスパー・コペッティも「彼がこれほどの時間と労力をOnに捧げてくれることに正直驚いている」と語るほどである。



世界特許を取得した「CloudTec®」は、ソフトな着地と爆発的な蹴り出しを両立させ、「雲の上の走り」を可能にするOnの先進テクノロジー。開発エンジニアチームとデザインチームがリサーチとテストを繰り返し、テストランナーからのフィードバックを集計。妥協のない開発プロセスを得て、新たな製品が完成する。

「投資家として言えば、このブランドを信頼しているし、チームメンバーとして自分が貢献できることは多いと強く思っている。Onは世界的大企業ってわけではないけど、その分アイデアを進めるスピード感があるし、なにより革新的なマインドがある。彼らを知れば知るほど、同じ時間を共有すればするほど、いいモノが生まれる感触が増すばかりなんだ」。……そんなフェデラーの想いとOnの革新的なモノづくり哲学が結実した新作スニーカー「ザ・ロジャーセンターコートゼロシリーズ」。彼自ら、世界中のファンに向けてお披露目するオンラインイベント「Roger Live」は、17年前にフェデラーがウィンブルドン選手権で初優勝を飾った記念日にあたる7月6日の17時から翌朝 3時にかけて5 回にわたり配信される。世界1000足限定の「ザ・ロジャー センターコート ゼロシリーズ」のお披露目と購入方法のアナウンスは初回・3 回目・4 回目で実施予定とのこと。加えて、一般視聴者がフェデラーと直接対決できるオンラインテニスゲームなど、ここでしか体験できない魅力的なコンテンツも配信予定なのでお見逃しなく。なお、「ザ・ロジャー センターコート ゼロシリーズ」は実店舗ではドーバー ストリート マーケット ギンザで発売される。今後の展開にも期待が高まるなか、まずは第一弾となるコラボスニーカーをチェックしよう。

シュータンに付けられたロゴ入りのパッチにシリアルナンバーが刻印される。世界に一足だけの証しだ。サスティナビリティを念頭に開発するOnのモノづくり哲学を示すように、シューレースや足入れのメッシュ部分などにリサイクル素材を採用している。

ヒールカウンターのデザインは左右非対称。右足にはスイス国旗とロジャーの「R」、左足には「On」のロゴが刻まれる。2本のステッチがデザインのアクセントになりつつ、快適なインナーソック構造を補完する役割も。「スイス・エンジニアリング」の文字がOnの誇りを物語る。

問い合わせ先/On カスタマーサービス TEL:050-3196-4189(平日9時〜17時)
「Roger Live」特設サイトhttps://www.theroger.com/

テニス界の皇帝、ロジャー・フェデラーがスイスのパフォーマンスブランド「On」と共同開発した革新的シューズとは。

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