京都・新風館がいよいよ新装オープン! ひと休みに豪華なオトナのかき氷はいかが?

  • 文:高橋一史
Share:

「お茶と酒 たすき 新風館」でテイクアウトできる定番メニューの「抹茶みつ」。ホイップクリームとかのこ豆入り。 ¥1,067(税込)

西洋の真似事でなく、日本独自の感性が息づく商業施設にリニューアルされた京都・烏丸御池の「新風館」。「エースホテル」のアジア初進出を軸として、東京・渋谷&代官山の世界的に有名な眼鏡店「グローブスペックス」、神田のモダンな男の着物店「ワイアンドサンズ」、“日本”を掲げる新宿&渋谷の「ビームス ジャパン」、代官山発信の「ボンジュールレコード」など、関西初出店となる店が目白押しだ。2020年4月に開店するはずだったが、社会情勢を受けて延期され、いまかいまかと訪れる日を待ち望んでいる人も多いだろう。この新風館がついに2020年6月11日(木)にグランドオープンした。

その中で、2号店となるテイクアウト店を開く注目の飲食店が「お茶と酒 たすき」。全国チェーンのスープストックトーキョーを運営するスマイルズによるかき氷の専門店だ。15年に京都に1号店の和カフェを設け、かき氷を看板メニューに。名の通りお茶と酒を使った大人向けの贅沢なかき氷である。あえて全国展開せず京都のみに店を構える姿勢も頼もしい。

近年はかき氷ブームである。その始まりも15年前後のことだ。海外から上陸した店に行列ができ、一気にお洒落アイテムになった。写真映えする山盛りのボリューム感と、ふわふわと口で溶ける氷の食感が新しかった。お茶と酒 たすきのメニューも、その流れに沿うものだ。「羽のような氷に削り、空気を含ませながらふわりと仕上げる」そうだ。定番メニューは「抹茶みつ」「焙じ茶みつ」の2品。季節モノとして、「なま大福」「甘夏みかん」の2品が6月末まで限定販売される。酒を使った新風館限定の「煎茶ジンライム 〜青山椒仕立て〜」「カシスオレンジ」も見逃せない。

店内にはイートイン席もあるが、これからの暑い季節はせっかくなのでテイクアウトを愉しみたい。新風館巡りでのひと休みも、優雅な気分で過ごせるはずだ。手づくりの器から着想された撥水加工の銀紙の容器は、「食べやすさと氷を盛るオペレーションを追求して試作を重ねてたどり着いた形」という。スープをメインの食事にまで高め、新しい日常の食習慣を生み出したスマイルズらしい独創性に満ちた、和洋折衷の冷たいスイーツを男性にもぜひ。

深煎り焙じ茶と2種類の自家製蜜を合わせた「焙じ茶みつ」。きなこホイップクリームと、かのこ豆入り。¥968(税込)

右のかき氷は、あずきと白あんと餅アイス入りで生クリームをかけた濃厚な「なま大福」。¥1,375(税込)

カシスリキュールとオレンジシロップをベースに、ヨーグルトホイップと赤すぐりソースを添えた酒仕立ての「カシスオレンジ」¥1,232(税込)

氷にジンライムと煎茶をかけ、仕上げに青山椒とライムをトッピングした「煎茶ジンライム 〜青山椒仕立て〜」。¥1,122(税込)

ドリンク類の提供も。右から、「生姜焙じ茶ラムミルク」¥825(税込)、「緑茶フランボワーズ」(6月末までの販売)¥825(税込)、「抹茶ジンミルクライム」¥825(税込)

新風館1階がファッションや飲食の商業スペース。隈研吾建築都市設計事務所が担当した、アイコニックな木材を多用したつくり。

店内には20席のイートインスペースも。ただし6月上旬現在は、ソーシャルディスタンス確保のため11〜13席ほどに減らして稼働予定。

お茶と酒 たすき 新風館
※2020年6月11日(木)オープン

京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2外
営業時間:11時〜22時
無休
TEL:075-744-1139
http://tasuki.pass-the-baton.com/