新たなランドマークとなるか? 移転リニューアルを遂げたコム デ ギャルソン 大阪店に注目。

  • 文:森下隆太

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巨大な白い柱が目を引く1階中央部。無機質なモルタルの床や剥き出しの配管など、これまでの店舗にも見られるディテールが散見される。広い空間を活かした商品配列で、ゆっくりと見て回れる。

新型コロナウイルスに対する独自施策を展開し、経済活動再開の先陣を切った大阪府。2020年5月16日からは休業要請が大幅解除され、このタイミングで移転リニューアル後に休業していたコム デ ギャルソン大阪店も営業を再開した。

場所は銀杏並木が彩る大阪のメインストリート、御堂筋。広さは移転前店舗の約1.8倍であり、青山店よりも大きなフロア面積をもつ店舗となる。訪れるだけで高揚感のあるドーバー ストリート マーケットのように、“着る”“買う”のみならず、豪華なブランドラインアップに触れて、感性が刺激される空間といえる。

店内にはコム デ ギャルソン全ブランドに加え、NIKE CdG OSAKA、BAPE STORE® コム デ ギャルソン 大阪、クロムハーツなどが揃う。売場の一部に配された什器は川久保玲自身が手がけたという。また、ロンドンのポールハーデンやエッグ、ウイメンズでは力の抜けたワンピースで人気のサラ ランツィ、奇抜なオーガンジードレスで話題を集めるモリー ゴダード、1997年からイタリアで服づくりを続けるダニエラ グレジスなどもセレクトブランドとして扱っている。世代を問わず楽しませる商品構成だ。

リニューアルを記念したリミテッドTシャツにも注目したい。足を運べば必ずや、自粛疲れを癒す時間が流れるだろう。

コムデギャルソン大阪店リミテッドTシャツ。CDGのアルファベットを用いたグラフィックが面白い。取り入れやすいデザインで、どんなスタイルにも合いそうだ。Tシャツ各¥11,000(税込)

1階と2階を貫くように立つ、巨大な白柱が荘厳なムードを生み出す外観。大阪のファッションシーンにおける新たなランドマークとなることだろう。

コム デ ギャルソン 大阪店
大阪府東大阪市中央区南船場4-4-21
TEL:06-4963-6150
営業時間:11時~18時30分(新型コロナウィルス感染防止のため時短営業中)
不定休