「好き」の奥にあるものは? その距離を推し量る。

  • 文:今泉愛子
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『「好き」の因数分解』 最果タヒ 著 リトルモア ¥1,320(税込)

【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】

話題の詩人が、野外フェスや革の鞄、小豆島、食べ放題など48の「好き」なことを綴ったエッセイ集。なぜ好きなのか。いつ、どんなふうに好きになったのか。最果は「好き」という感情を取り出してまずは眺め、好きなものと自分との距離を確かめる。感情のさらに奥にある感覚を手探りで突き止めようとし、愛情や、興奮、懐かしさ、戸惑いなど、浮かび上がる気持ちに言葉を当てはめていく。その作業が冷静な故に、熱はあるのに共感は求めないという著者らしさが全面に漂う書。



シャネルから柳井正まで、社会を動かした発想に驚く。

アフリカ系アメリカ人作家が、鋭い眼差しで描く現代社会。

「2010年代」という時代を、ポップカルチャーで振り返る。