斉藤和義は、ジョン・レノンの“ギタリスト”としての才能に注目してこの一曲を選んだ。

  • 文:梶原博子

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斉藤和義●1966年生まれ。1993年にシングル「僕の見たビートルズはTVの中」でデビュー。翌年リリースされた「歩いて帰ろう」で注目を集める。2011年にはドラマー、中村達也とのロックバンド、MANNISH BOYSの活動もスタート。これまでに3枚のオリジナルアルバムを発表している。寺岡呼人、奥田⺠生、浜崎貴司、YO-KING、トータス松本とともに結成したカーリングシトーンズの一員としても活動。20年1月、20枚目のオリジナルアルバム『202020』をリリース。2月29日からは全国52公演のワンマンライブツアー「KAZUYOSHI SAITO LIVE TOUR 2020 “202020”」を開催する。20年1月28日(火)に、J-WAVE「STEP ONE」の特別番組「Pen TALK ABOUT JOHN」に登場。

ミュージシャンの斉藤和義は、デビュー曲のタイトルが「僕の見たビートルズはTVの中」。さらに「ジョン・レノン・スーパーライブ」に出演するなど、ジョン・レノンはミュージシャンとして影響を受けたヒーローとも言える存在のようだ。

「愛と平和の人というイメージが強いですけれど、僕はギタリストとしてのジョン・レノンがすごいなと思っていて。ビートルズの『オール・マイ・ラヴィング』とかね、ずっとジャカジャカジャカジャカ……。あれをずっと弾きながら一曲やるのって大変だと思います。だからビートルズってよくよく聴くと、グルーヴをつくっているのはジョンのサイドギターなんです。ジョン・レノン・スーパーライブに何度か出させてもらっていたんですけど、記者会見で「ギタリストのジョンが好きです」と話したら、オノ・ヨーコさんがあとで『ジョンはいつも自分のギターは誰も認めてくれない、誰も認めてくれないって嘆いていたから、彼が聞いたら喜ぶわ』と話してくれて。僕は泣きそうになりました」と、照れながらも嬉しそうに語る斉藤。ギターを弾きながら歌う自身のスタイルは、ジョンに多大な影響を受けたそうだ。

ミュージシャン、そしてギタリストとしてのジョン・レノンに魅せられたという斉藤が選んだ一曲は『ジェラス・ガイ』。「好きな曲はいっぱいありますけれど、この曲はアレンジのピアノが上の方で響いている感じがふわーっとしていて、すごく赤裸々な感じがするんです。この時のジョン・レノンの声が優しくていいんですよね」

斎藤自身も過去にカバーしたことがあるという『ジェラス・ガイ』。ジョン・レノンのオリジナル版、そして日本語にアレンジした斉藤のカバー版を、それぞれ聴き比べてみることをお薦めしたい。


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ラジオ局J-WAVE(81.3FM)で毎週月〜木、朝9〜13時OAする情報エンタメプログラム「STEP ONE」。ナビゲーター サッシャと増井なぎさが、働く人に役立つ情報と仕事が捗るGOOD MUSICを届ける。

Pen 2/1号『ジョン・レノンを語れ!』は 1/15(水)発売。
2020年はジョン・レノン生誕から80年、没後40年というメモリアルイヤー。なぜいまも彼のメッセージは心に響くのか。楽曲はもちろん、発言や私生活に至るまで波乱に満ちた人生を掘り下げ、その魅力の根源に迫る完全保存版。

http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20200128121018J-WAVE(81.3FM)「STEP ONE」「Pen TALK ABOUT JOHN」

放送日時:2020年1月14日(火)~1月30日(木)の月曜~木曜 12時10分~12時20分頃
内容:Pen 2/1号『ジョン・レノンを語れ!』とコラボレーション。
毎回、スペシャルゲストが登場し、ジョン・レノンのお気に入りの1曲を紹介しながら、その想いを語ります。

※この期間、「#ジョンレノンを語れ」を付けて、ジョン・レノンの想い出とともに
好きな曲をツイートすると、番組内で紹介されるチャンスが!

Radikoでこちから聴くことができます。
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20200128121018
※聴取期限はOAから1週間以内

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