こちら2018アメトラ&アイビー情報局、注目すべき最新アイテムとトピックをチェック!

  • 写真:杉田祐一
  • 編集&文:行方淳
  • イラスト:西田真魚

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アメリカで生まれ、日本人を魅了したトラディショナルなスタイルは、やがて「アメトラ」と呼ばれ、独自の進化を遂げてきました。2018年の“いま”らしいアメトラ&アイビーのライフスタイルを完成させるために、知っておくべき/手に入れたいアイテムやトピックを集めてみました。


60年代に米国が生んだヴィンテージものを、新しい視点でリメイク

「アイビーを手術する」――そんなユニークな視点から生まれた日本のブランドが「オペレーションズ アイビー」。軸となっているのはアメリカの1960年代のカレッジカルチャーです。アイビーを象徴するヴィンテージアイテムを中心に、独自の視点で解体・再構築。既定路線的なアイビースタイルとは異なる新しいアイビーファッションの可能性を提案しています。使用するヴィンテージアイテムは生地や製法といったプロダクト的な面だけでなく、その背景にあるストーリーまで吟味。製作もすべて手作業で行うというこだわりよう。ヴィンテージのリメイクウエアはこれまでもたくさんありましたが、アイビーに特化するという発想がユニーク。新鮮な目線でアイビーを体感できます。

80~90年代のシエラデザインのパーカをロングコートに再構築。コート¥51,840/オペレーションズ アイビー(M.I.U. TEL03-5457-2166)

チノパンをミリタリー風にリデザイン。パンツ¥32,400/オペレーションズ アイビー(M.I.U. TEL03-5457-2166)

アメトラ的身だしなみのすべては、これらの名著で学べ。

アイビーを知ることは、アメリカントラッドやクラシックのルーツを知ることであり、身だしなみそのものの奥深さを知るきっかけになります。それを教えてくれるのが下の3冊。『アイビーの時代』はウエアを中心にアイビーそのものの基本的な成り立ちを理解することができる本。『アイビーグッズ グラフィティ』はアパレル以外のアイビー的グッズに特化した本で、自転車からナイフ、灰皿まで紹介されていて実に面白い。『THE REGAL BOOK』は身だしなみの基本である靴の選び方を学べる本です。残念ながら、どれも絶版。今後、その価値は高まっていくかもしれないことを考えれば、古書店などで見かけたらぜひ手に入れましょう。

手前から:くろすとしゆき著『アイビーの時代』(2001年、河出書房新社)、馬場啓一著『アイビーグッズ グラフィティ』(1982年、立風書房)、くろすとしゆき著『THE REGAL BOOK』(1983年、立風書房)

アイビーリーガー御用達、ペニーローファーの原点はコレ!

アイビールックを語る上で欠かせないローファー。その起源はノルウェーやイギリスにあるとされていますが、サドルに切れ込みのある通称“ペニーローファー(コインローファー)”を初めて製作し、アメリカで大流行させたのが「ジーエイチバス」です。同社が生んだ名靴「ウィージャンズ」の名は、もともとローファーがノルウェーの木を伐採する人の靴にヒントを得てつくられたことに由来し、“ノルウェイの”という意味の「ノルウェイジャンズ」からきています。元来は夏の室内靴として親しまれていましたが、1950年代頃から急速に外履き靴として浸透し、アイビーリーガーの定番として定着。上質でいながらコストパフォーマンスが高いというのも、学生に親しまれた理由です。

左から、サドルの両端を巻き上げた“ビーフロール”仕様の「ラーソン」(両足)と「ローガン」。各¥24,840/ともにジーエイチバス(GMT TEL:03-5453-0033)

ルーズベルトの頭文字を冠した、クラシカルなアイウエア

1950年代初頭に創業したタート・オプティカル・エンタープライズ社。その創設者であるジュリアス・タートの意志を継ぐブランドとして、甥のリチャードが立ち上げをバックアップし、誕生したのが「ジュリアス・タート・オプティカル」です。新たに生み出されるフレームの数々は、どれもクラシカルにして新鮮。身に着ける人に特別なインパクトをもたらしてくれます。写真下のモデル「FDR」は、アメリカ合衆国第32代大統領、フランクリン・デラノ・ルーズベルトの頭文字に由来。下のモデル「AR」は、世界的にも知名度が高いウェリントン型のヴィンテージフレーム「アーネル」を再現したもの。

このオーセンティックさが魅力。上奥から、「FDR」¥39,960、「AR」¥39,960/ともにジュリアス・タート・オプティカル(ザ・パークサイド・ルームTEL:0422-41-8978)

創設者のジュリアス・タート。のちのアイウエア業界に大きな影響を与えた人物だ。

スウェットから名画まで、“アメトラ”の最新情報にご注目!

スタジャン? いえいえ、正しくはアワードジャケット

「スタジアムジャンパー」が和製英語であることは周知の事実。正式名称は「アワードジャケット」。その名の通り、スポーツ大会の優勝者や成績優秀者に贈られていたものです。そもそもカレッジスポーツ連盟として発足したアイビーリーグにとって、アワードジャケットは親和性の高いアイテム。切っても切れない存在です。ちなみにこのアワードジャケットは、ハーバードやイェールと並ぶアメリカ屈指の名門校UCLAのバスケットボールチーム「ブルーインズ」が1980年代の大会で優勝した際に記念につくられたものがベース。チーム別にコレクションしていくのも、アワードジャケットの楽しみ方のひとつです。

腕と背中にブルーインズのマスコット「ジョー」のシニールワッペンが。青と黄の配色が鮮やか。¥88,560/ホワイツビル(ビームス 原宿TEL:03-3470-3947)

往時のアイビーを体感できる、ファン必見の名画2作品。

アイビーブームをリアルタイムで体感していない人にとって、その空気感を知るために最も手っ取り早いのが、往時の映画を見ること。マストはこの2作です。『アメリカン・グラフィティ』は監督・脚本のジョージ・ルーカスが自身の高校生活をベースにつくり上げた大衆映画。初公開時のキャッチフレーズは「1962年の夏、あなたはどこにいましたか」。まさに当時のアメリカを体現する映画です。『アニマル・ハウス』は78年に公開されたアメリカのコメディ映画ですが、時代設定は奇しくも同じ62年。アメリカ北東部にある大学を舞台にしています。どちらも当時のムードをよく捉えている作品。アイビーファンならずとも必見です。

『アメリカン・グラフィティ』は、高校を卒業して故郷を離れる旅立ちの前日の出来事を追うワンナイトストーリー。『アニマル・ハウス』は大学のサークルを巡る騒動をコミカルに描写。当時のリアルなアイビースタイルが見られる。

ジュンヤがNBに別注した、絶妙なカラーリングの一足。

「996」や「1400」と並び「ニューバランス」の象徴的モデルである「574」。同ブランドの他のモデルと比べると、500番台はまるみのある少しぼってりとしたフォルムなのは、元来トレイルラン用に設計されたものだから。安定感をもたせるため、がっしりとした見栄えになっています。今季、そのトラディショナルなニューバランスのシューズを「コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン」が別注。インラインにはないハイセンスなカラーリングにアレンジしています。ちょっと野暮ったい感じの靴は引き続き今季もトレンドですが、それがアメトラ的なものなら、より魅力的。しかもモードなセンスも備えた、理想的な一足です。

定番のモデルだからこそ、他にはないカラーリングで差をつけたい。¥24,840/ニューバランス×コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン(コム デ ギャルソンTEL:03-3486-7611)

あのJ.プレスとコラボした、ヴィンテージ風スウェット

1902年、アイビーリーグのひとつであるイェール大学の門前に創業した「J.プレス」は、アメトラスタイルのルーツといってもいい存在。そんなヘリテージブランドと日本のブランド「ブルーブルー」とのコラボ企画第二弾が登場しました。67年発行のJ.プレスの貴重なカタログと、ブルーブルーのヴィンテージウエアをもとに、ディテールを再構築。サイズ感や着心地を現代的に改良したアイテムはどれも、いま着たいと思わせる絶妙なスタイルを実現しています。このスウェットは50~60年代のアイビーリーガーたちの着用していたものが発想源。シルエットを洗練させることで、ノスタルジックなウエアがモダンに表現されています。

左裾と背面にはコラボロゴが。各¥14、040/J.プレス・ブルーブルー(ブルーブルー カンダTEL:03-5577-7280)



…以上、アメトラ&アイビーの最新アイテムとトピックスでした。こちらの記事は、Pen10/15号「ブルックスブラザーズから始まった定番スタイル やっぱり、アメトラでいこう。」特集からの抜粋です。気になった方、ぜひチェックしてみてください。
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