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「ティファニー スクエア」。昨年はイエローゴールドケースだったが、今年はステンレス・スチールモデルが登場。手巻き(自社製ムーブメント「TCO.1874M」を搭載)、ケースサイズ27×35.8mm、アリゲーター革ストラップ、¥615,600(税込)
時計の針は円軌道を描いて回転するため、その動きに忠実な丸形(ラウンド)のケースとダイヤルが圧倒的な多数派になっています。回転する針を角形のダイヤルにうまくアレンジするためには、優れたデザインセンスが不可欠。それだけに、美しい角形モデルは周囲の目を惹き、持つ人のオシャレ度を格段にアップするといえるでしょう。
アメリカを代表するプレミアムジュエラーとして世界的に有名なティファニーでは、2017年10月に自社製手巻きムーブメントを搭載したゴールドケースの角形モデル「ティファニー スクエア」を発売しました。同社のアーカイブから、1920年代に製造されていた27mm四方のエレガントなスクエアモデルを復刻。ティファニー設立180 周年を記念した世界180本の限定モデルは大好評を博し、たちまち販売終了となりました。この人気を追い風として、今年11月にケースをステンレス・スチールにした新作が追加発売されます。
端正なエッジを備えた厚さ6.9mmの薄型ケースが、18Kイエローゴールドからステンレス・スチールのシルバーカラーとなり、それに合わせてダイヤルベースもピュアなホワイトに変更。それによって、ぐっと若返った印象を与えます。ただし、腕時計の黎明期に流行したアラビア数字が直立したフォントと、通称コブラ針とも呼ばれるカテドラル針は継承。ダイヤル外周のレールウェイトラック(分目盛り)に、ケースと相似形のスモールセコンドと合わせて、ノーブルでクラシカルな雰囲気に変わりはありません。
ムーブメントは前回と同じく、自社製手巻きの「TCO.1874M」を搭載。この数字はティファニーがジュネーブに初めて工房を設立した西暦です。様々なタイプのモデルに使い回しできる丸形ではなく、スクエアのケースにピタリとフィットした珍しい角形。ティファニーの時計に賭ける熱い意気込みを感じさせます。シースルーのケースバックから、毎秒6振動の大きなテンプとコート・ド・ジュネーブ(ストライプ模様)やペルラージュ(丸形模様)の伝統的な装飾彫りを見ることができます。パワーリザーブは約42時間。
角形のシルエットを損なうことのないようリューズを扁平の超薄型にするなど、ジュエラーらしい細かな配慮も施されたスタイリッシュな角形として、ドレスアップに最適なモデルといえるでしょう。
本店はアメリカ・ニューヨークの5番街ですが、このモデルのデザイン、技術設計、製作はすべてスイスで行われています。ちなみに、オリジナルのムーブメントは丸形だったそうです。角形のインハウス・ムーブメントは、様々なスクエアモデルに搭載されていくのではないでしょうか。これからの展開にも大いに期待したいブランドです。
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「ティファニー スクエア」のケースバック。サファイヤクリスタル越しに自社製の角形ムーブメント(厚さ2.6mm)を見ることができる。コート・ド・ジュネーブやペルラージュなどの美しい装飾彫りがほどこされている。
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ティファニーのアーカイブの一つである、1920年代製の角形モデル(非売品)。これを忠実に復刻したのが2017年発表の「ティファニー スクエア」だった。
問い合わせ先/ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク
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