隈 研吾のキャリアの集大成『くまのもの』展で、素材という観点から建築空間の魅力に迫ってみませんか?

  • 文:阿部博子

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COEDA HOUSE 2017 Photo: Kawasumi・Kobayashi Kenji Photograph Office

2020年の東京オリンピックに向けて新国立競技場の設計に携わるなど、国内外で膨大なプロジェクトを抱えて疾走する建築家、隈 研吾。彼の約30年におよぶキャリアの集大成ともいえる展覧会『くまのものー隈研吾とささやく物質、かたる物質』が、2018年3月3日(土)~5月6日(日)まで、東京ステーションギャラリーにて開催されます。

本展では、隈が設計を通じて対話を重ねてきた「素材」に着目。プロジェクトを時系列ではなく「竹」「木」「紙」「石」「土」などの主要なマテリアルごとに分類・整理することで、“もの”という観点から隈建築の秘密に迫ります。模型やモックアップ、実際に建築に使われた素材サンプル、映像といった展示に加え、本展のためにデザインされた竹を使った新作パビリオンも登場。さらに「浮庵」(2007年)、「ナンチャンナンチャン」(2013年)など、過去作品のパビリオンも複数展示されます。来場者は、すべての展示室を撮影することが可能。あなたの目線で捉えた隈建築の世界観をSNSでシェアすることで、新たな建築と素材の魅力と楽しみ方が広がっていくかもしれません。空間で体験することで五感が刺激されるこの展示、ぜひ足を運んでみてください。


ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム ダンディ 2018 Photo: Ross Fraser McLean

Great (Bamboo) Wall 2002 Photo: Satoshi Asakawa

『くまのものー隈研吾とささやく物質、語る物質』

開催期間:2018年3月3日(土)〜5月6日(日)
開催場所:東京ステーションギャラリー
東京都千代田区丸の内1-9-1
TEL:03-3212-2485
開館時間:10時〜18時(月~木、土、日、祝) 10時~20時(金)  ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月 ※4月30日(月)のみ開館
入館料:一般¥1,100(税込)
www.ejrcf.or.jp/gallery