これが食の最先端! スペイン・バスクの三ツ星シェフが六本木にガストロノミーレストラン「ENEKO Tokyo」をオープン。

  • 文:久保寺潤子
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外苑西通りとテレ朝通りを結ぶストリートに位置。全面ホワイトのファサードが目をひきます。レストランは2階、地下のバンケットはパーティにも利用可能。

35歳の若さでミシュランの三ツ星を獲得したシェフ、エネコ・アチャ・アスルメンディをご存知ですか? 彼のレストラン「アスルメンディ」は、The World’s 50 Best Restaurantsで世界で最も持続可能性の高いレストランに選ばれたことでも話題となりました。

近年、食の都として知られるスペイン・バスク州のビルバオ近郊にある緑豊かな丘に建つレストラン「アスルメンディ」は最先端のエコシステムによって支えられています。地域の農場や農家との協力により、絶滅の危機にある動物種の保存、地熱システムの利用によるCo2の排出削減、生ゴミや雨水のリサイクル化など、料理が生み出される環境すべてをエネコ自身が管理。「エネコシステム」と呼ばれる独自な環境のもと生み出される料理は、ミシュラン格付けレストラン激戦区のバスクでも高い評価を得ています。バスクで生まれ育ったエネコの料理の肝となるのはフォン(出汁)。ベースには家庭料理や煮込み料理など、料理人のルーツとなる味があり、そこに洗練された味と食感を絶妙に組み合わせています。

この注目のバスク料理店が、ロンドンに続き、2軒目となる店を「ENEKO Tokyo」として六本木にオープンしました。大使館が立ち並ぶ閑静なエリアに、真っ白い壁と吹き抜けになった正面玄関が開放的な空間を演出。中庭から陽光が差し込むオープンキッチンのダイニングやテラスは、都心とは思えないくつろぎの空間です。本店同様、バスケットに一口料理を詰めた一品「ピクニック」からスタートするコース料理は新しい味覚体験になるはずです。

エネコシェフのスペシャリテを代表する「トリュフ風味の卵」。トリュフエキスを注入した温かい卵が口の中で溶け合い、香りが広がります。ランチ¥5,000、ディナー¥9,500のコースからの一品。

子豚のフリット バジルのエマルション、フラワーサラダ。焼いた仔豚を天ぷらにし、唐辛子を効かせた一品。バジルとフラワーサラダで華やかさを加えています。ディナー¥13,000のコースからの一品。

バスク出身のエネコ・アチャ・アスルメンディはムガリツやマルティン・ベラベリ、アサドール・エチュベリなどの名店で修行。2005年に27歳で独立し、世界の料理賞を多数受賞。

ENEKO Tokyo

東京都港区西麻布3-16-28 TOKI-ON西麻布
TEL:03-3475-4122
営業時間:12時〜14時L.O. 、18時~20時L.O.
定休日:年末年始 ※土、日、祝は要問い合わせ
https://eneko.tokyo/