古舘伊知郎が服づくりの応援隊長に !? ファッション初心者OKのワークスペースができました。

  • 撮影・文:高橋一史

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実況形式の記者発表を行った、アナウンサー、古舘伊知郎。

皆さんはご自宅に、またはオフィスに「ミシン」を置いていますか? 家庭用のミシンならお持ちかもしれません。では、立体造形をつくれる「3Dプリンター」はいかがでしょうか。 工作パーツをカットする「レーザーカッター」は? さらに、インクを瞬時に固めオブジェクトにデジタルプリントする「UVプリンター」や、描いた柄模様を布にプリントする「テキスタイルプリンター」ならば !?

3Dプリンターやレーザーカッターは家庭用も市販されていますが、UVプリンターやテキスタイルプリンターとなると完全なプロ用機材であり、素人には縁遠いマシン。それらを初心者でも自由に使えるワークスペースが誕生したとなれば、モノづくり好きは注目せざるを得ません! 新施設の名は、「アンドメイド(andMade)」。東京・原宿に隣接し、アパレルメーカーがひしめく北参道に、4月29日(土)オープンしました。運営するのはアナウンサー、古舘伊知郎を含む7名により'84年に設立された、「古舘プロジェクト」。タレントのマネージメントや番組製作を主な業務にする同社が、ファッション分野へ初参入する第一歩がこの試みです。

アンドメイドが掲げるテーマは、「服は『買う』から『創る』へ。」。主なターゲットは、「自分が着たい服を自分でつくろうとする人」。その中には若手クリエイターも含まれ、彼らのコミュニティスペースになることも想定されています。マシン初心者でも扱えるよう、常にスタッフが常駐しモノづくりをサポート。利用するには会員登録(¥1,080)が必要で、作業台や職業ミシンの一日利用(¥3,500)、1時間のみ(¥600)、月額利用(¥9,800)など様々なプランがあります。製作途中の服を着せて1週間保管するトルソー占有(¥700)などユニークなものも。3Dプリンターらの特殊機材は1時間あたり¥500〜¥4,000の別料金が派生しますので、施設を訪れる際は合計金額を確認するといいでしょう。

28日(金)に開催された記者発表では古舘伊知郎が登場し、施設内を激しく動き回りながら実況形式で概要をプレゼンテーション。
「ミシンというものは、なんでそもそもミシンというか知っているでしょうか !? これは、“マシーン” がなまったからであります。アイロンは、なんでアイロンなんでしょうか?鉄、“アイアン” 、これがなまったからアイロンになったんです!」
矢継ぎ早に繰り出されるマシンガントークに皆の顔がほころんだプレゼンでした(ここでは書けないヤバめトークも!)。ファッション分野では若者のモノづくり人口が減少し、日本発のクリエーションの将来が危ぶまれています。そんな現状において、社会に影響力のある放送メディアと結びつく古舘プロジェクトによるこの施設から生まれる未来に、大きな期待が集まります。

「Monti Antonio」の転写プリンターを解説。古舘さんの後ろのマシンは、日本の「Mimaki」の大型インクジェットプリンタ。

ラックについても、ウンチク混じりで話し続ける古舘さん。

記者発表終盤には、文化女子大学(現・文化学園大学)短期大学部・服装学科でファッションを学んだ経験もあるタレント、篠原ともえも登壇。

2Fフロア。※andMade公式画像

東京地下鉄(東京メトロ)副都心線・北参道駅から徒歩数分の裏通り沿いにできたスペース、「andMade」。

andMade.kitasando

東京都渋谷区千駄ヶ谷3-34-3 1、2階
TEL:03-6434-5573
営業:10時〜22時
定休:不定休

andmade.tokyo/