4月20日にグランドオープンし、話題を集めている「GINZA SIX」。施設内で注目を集めているのが「銀座蔦屋書店」です。これまでさまざまなライフスタイルを発信してきた蔦屋書店が銀座で仕掛けるテーマは、ずばり「アート」。700坪のフロアは、アートに特化した6万冊の本をそろえる書店、イベントスペース、ギャラリー、カフェ、専門ショップで構成されています。
店内のメインストリートでもある「アートストリート」は、蔦屋書店が選ぶアーティスト100名の書籍を時代に沿って展開。そのほか、世界中からセレクトしたアートの洋雑誌は約70タイトルに加え、希少価値の高いヴィンテージ本コーナー、常時50種類をラインアップする日本で唯一のビックブック常設コーナーも見所のひとつです。パリやニューヨークなど、世界各地で開催中の展覧会の図録を入手することも可能。アート好きなら見逃せない圧巻の品揃えを誇ります。
そして何と言っても目を引くのが、店の中心に位置する「T-GALLERIA」。日本建築の「櫓(やぐら)」をモチーフとした高さ6mの書架に囲まれたエリアは、定期的にアートや日本文化に触れられるイベントを開催していく予定。書架の周りには、歌舞伎や浮世絵などの江戸時代の文化や風俗を紹介する書籍や写真集、レターケースやクリアファイルなどのオリジナルグッズを展開するエリアとして、日本文化の魅力を再発見できる場になっています。
書店内に現れるギャラリー、「The CLUB」で何を見る?
アートに特化した店舗として、蔦屋書店初となるギャラリーも併設しています。店内の一角にある「THE CLUB」は、西洋と東洋、コンテンポラリーアートと古美術を中心としたアートコレクションを展示。ギャラリーのディレクションを担当するマネージングディレクターの山下有佳子さんは「ここでは、世界で活躍中するまだ日本で目にする機会が少ないコンテポラリーアーティストを積極的に紹介していきます。国も時代も限定せず、異なった要素の中に共存する普遍的な美しさを提案します」と語ります。4月20日(木)から6月30日(金)の期間開催中のオープニング展示会「待宵の美」では、アグネス・マーティン、ドナルド・ジャッド、ギュンター・フォルグ 、高松次郎、山田正亮など時代も国もジャンルも異なる15人のアーティストの作品をふたつの空間で展示し、新しいアートの楽しみ方を提案しています。ギャラリーではこうした展覧会を年4回開催し、要望に応じたプライベートセールやアドバイザリーサービスも提供。銀座のコンテンポラリーアートの発信地として注目のギャラリーです。
“ここにしかない”から立ち寄りたい、「スターバックス リザーブ バー」。
銀座 蔦屋書店に来たら、必ず立ち寄りたいのがスターバックスコーヒー。文化人が集うサロンをイメージした空間は、木を基調としたインテリアで照度を落とした落ち着いた雰囲気。書棚にはクリスティーズやササビーズなど、普段目にすることのないオークションカタログやアート雑誌のアーカイブ5000冊を所蔵。コーヒーを飲みながら誰でも閲覧することができます。その奥に設けられた「スターバックス リザーブ バー」は、希少価値の高いコーヒー豆を多彩な抽出方法で楽しめる場所。ビールサーバーのようなタップから注がれる「ナイトロ コールドブリューコーヒー」は、日本でここでしか味わえない水出しコーヒーで、コーヒー好きな人もスタバマニアも一度は試してほしい逸品。他の蔦屋書店同様に、スターバックスのコーヒーを片手に店内のベンチで本を読むことも、店内の本をスターバックス店内で読むことも可能。23時30分まで営業しているので、仕事や食事の帰りにふらりと立ち寄れるのもうれしいポイント。コーヒーを片手にアートに浸る。そんな新しいアートライフを楽しむ人たちが銀座で増殖中していきそうです。
現代アートが書店の中に、空間に突如現れたりと、アートを身近に感じられるためのさまざまな仕掛けがもりだくさんの銀座 蔦屋書店。ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか?