ソロ男――。という言葉をよく耳にするほど、独身40代男性は、なにかと注目される存在です。彼らはもはや少数派とは言えないほど、増加中。未婚だけではなく、晩婚や離婚といったケースも考えると、今後、男性が独身で活動する期間はかなり長くなりそうです。しかも、男性の平均寿命は80.5歳。40歳は“人生の折り返し地点”です。これからの40年間、独身男性はどんなふうに生きていくのでしょうか。
人間関係コンサルタントとして1万人を超える相談者に向き合ってきた木村隆志さんは、著書「独身40男の歩き方」(CCCメディアハウス刊)のなかで、「独身40代男性には、身体への不安、恋愛面での苦境、人生への不安が蓄積しているけれど、とくに改善策を考えようとせず、放置するのみ。しばらくすると、その不安がまた頭をもたげ、堂々巡りのような日々を繰り返している」と語ります。そうした危機が目の前に迫っている反面、恋愛や結婚をするも自由、仕事、趣味、人間関係のどこに重きを置いて生きていくかも自由というのが独身男性の姿です。そんな独身だから得られる数々の自由がある中で、はたしてどんな選択をしていくのが、自分の思い描く幸せなのでしょうか。
本書には、「メンタル」「恋愛と結婚」「仕事」「人間関係」「趣味とお金」「ファッション」「健康」の項目に分け、40代男性77人の実例がリアルに描かれています。そして、彼らが抱える不安の解消法と、望む選択をする場合の具体的なノウハウも提案されています。
この一冊は、折り返し地点に立つ独身40代の男性がこれから新しい道を選ぶヒントにもなりますが、そうした男性を家族にもつ人、職場での上司、あるいは部下にもつ人、そして結婚対象として考える女性にも、彼らとどう付き合うか――が見えてきます。(Pen編集部)