2016年10月6日(木)から11月13日(日)まで、神宮前のPaul Smith SPACE GALLERYにて、鉛筆にフォーカスした展覧会『THE SECRET LIFE OF THE PENCIL』が開催されます。この展覧会は、鉛筆のもつ美しく魅力的なディテールを写真に収め展示することで、最もシンプルな筆記用具である鉛筆の存在感は色あせることなく永遠であり、世界一流のアーティスト、建築家、作家、デザイナーらのデスクの上で、いかに彼らの仕事とともにあり、クリエイションを支える存在であり続けているかを伝え、デジタル時代の現代においてこそ、手に馴染む鉛筆を使うことの味わい深い面白さを追求したプロジェクトです。
『THE SECRET LIFE OF THE PENCIL』には、ポール・スミスをはじめ、プロダクトデザイナーのトム・ディクソン、彫刻家のアニッシュ・カプーア、フォトグラファーのデヴィッド・ベイリーなどクリエイティブな仕事に関わるさまざまな業界から多数の参加者を迎えており、彼らが実際に使用している鉛筆の写真が展示され販売されます。この展覧会は昨年5月ロンドン、メイフェアのPaul Smith №9 Albemarle Street Shopで開催され、今回、東京での開催にあたり、日本からは原研哉氏、谷尻誠氏、田名網敬一氏、隈研吾氏、鋤田正義氏、坂本龍一氏、NIGO®氏、Klein Dytham architecture(順序不同)が新たに参加し、使用した鉛筆の写真が追加で展示されています。
「人類の最も偉大な成果が始まるところにはたいてい、質素で控えめな"鉛筆"が存在しています」とこのプロジェクトを推進するデザイナーのアレックス・ハモンドとフォトグラファーのマイク・ティニ―が話すように、何かが生まれる場所には鉛筆が存在したはずです。そして使い手によってさまざまな表情をもつ鉛筆のディテールを写真に収めることで、その素朴な筆記用具を使いながら作品を確立させてきたクリエイターたちの個性が表現されています。
『THE SECRET LIFE OF THE PENCIL』は、チャリティーの側面ももち、イギリスのChildren in Crisisと協力し、売り上げの一部が寄付されることになっています。
芯の減り方、削り方、長さ、使い方の癖などでさまざまな表情をもつ鉛筆。クリエイターたちの作品に思いはせながら、彼らの作品誕生に大きく貢献したであろう鉛筆たちは一見の価値ありだと思います。(Pen編集部)
THE SECRET LIFE OF THE PENCIL
Paul Smith SPACE GALLERY 東京都渋谷区神宮前5-46-14 3F
開催期間:10月6日(木)~11月13日(日)
営業時間:12時~20時(月~金) 11時~20時(土日祝)
※水曜日不定休
TEL 03-5766-1788