ようやく夏休みも終わって、アミューズメント施設やイベントスポットから、ごった返す子どもたちの姿が消えました。でもまだまだ夏は後半戦。ここから大人たちの行楽がスタートです。
宝塚市立手塚治虫記念館で現在開催中の「『ウルトラヒーローワールド ウルトラマン放送開始50年の歩み』展」は大人がゆっくり楽しめそうです。
いまから50年前の1966年に放映が開始されたTV特撮番組『ウルトラマン』。毎週、登場した個性的な怪獣や宇宙人は、日本中に大ブームを巻き起こし、現在もシリーズが続く国民的番組になっているのは周知の通りです。その世代を超えて愛される人気の秘密は、楽しく激しいエンタテインメント性だけでなく、時代を映した社会風刺も加味されていたからにほかなりません。
本展の「第1部 ウルトラマンのその世界」では、『ウルトラマン』全39話の紹介だけでなく、いまだから語れる制作秘話など、さまざまな角度からウルトラマンを紹介。「第2部 ウルトラマンシリーズ大辞典」では、最新作『ウルトラマンオーブ』まで、日本の時代とともに歩んだウルトラヒーローたちの軌跡を、シリーズゆかりの品とあわせて総覧的に展示しています。
そもそも50年前、TVで大人気だった手塚作品の、強烈なライバルだったのが「ウルトラマン」シリーズでした。それが「手塚治虫記念館」で、ウルトラマンの歴史を俯瞰する企画展が催されるのですから、時代の流れを感じずにはいられません。
ぜひ、この夏、大人視点で「ウルトラマン」シリーズを楽しんでみてはいかがでしょうか。そのなかには、あなたが子ども時代に熱中した「ウルトラマン」も必ずいるはずです。(幕田けいた)
宝塚市立手塚治虫記念館『「ウルトラヒーローワールド ウルトラマン放送開始50年の歩み」展
開催場所:手塚治虫記念館 2階企画展示室
開催期間:~10月24日(月)まで
開催時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
休館日:水曜
入館料:¥700