“世界基準”の名機をさらにパワーアップ!? 「テクニクス」が放つ「SL-1200」のニューモデルがすごい。

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    価格は¥330,000。色はシルバー1色のみの展開。(9月9日発売)

    音楽関連の産業において日本はこれまで、いくつかの革命的なプロダクトを生み出してきました。そのひとつとして挙げられるのがテクニクスのレコードプレイヤー、SL-1200シリーズです。同シリーズが誕生した1970年代はクラブミュージックが発展し、これまでラジオなどで音楽をかける人のことを指していたDJが、複数枚のレコードを次々と繋ぎダンスフロアを盛り上げる役目ももつようになった時代。レコードプレイヤーに対し、より高い操作性が求められるようになり、当初家庭用として開発されたSL-1200は、ユーザーの声を取り入れ、DJ用ターンテーブルに進化しました。

    ほかのレコードプレイヤーとSL-1200の最大の違いは、“ダイレクトドライブ”と呼ばれる回転方式を用いた点です。当時、主流だったベルトドライブは、その名の通りゴムベルトを介してモーターの回転をターンテーブルに伝えるというものでした。モーターによる振動を防げるという点で有効な方式だったものの、レスポンスをよくするためにはモーターの駆動力をそのままターンテーブルに伝えられる方がいい。SL-1200はそういった背景の元で生まれ、いまや全世界で使われるデファクトスタンダードモデルとなっています。

    テクニクスブランドが誕生してからはちょうど半世紀の時が流れ、先日、それを記念する「SL-1200GAE」が世界1200台、国内300台の数量限定で販売されました。そして、9月9日に新たに発売されるのが、「SL-1200GAE」と同じ特徴をもつ「SL-1200G」です。

    その特徴は大きく3つに分けられます。ひとつ目が、回転ムラ、振動をより減らすことができるコアレス・ダイレクトドライブモーターの新開発。ふたつ目が軽量かつ高減衰特性(振動を減衰させる能力が高いということ)のマグネシウムを使い、レコードの溝をトレースする精度を高めたトーンアーム。3つ目が内部に10mm厚のアルミトップパネルを加え、インシュレーター(ボディを支える足の部分)には特殊なシリコンラバーを使うなど、耐振動を徹底的に追求したボディ構造と、よりパワフルに音楽シーンを盛り上げます。

    ソリッドかつシンプルなデザインはほぼそのまま、ワールドスタンダードがもつ機能を大きく進化させたニューモデルの誕生です。(大隅祐輔)

    パナソニック
    http://jp.technics.com/

    9月9日まで、テクニクスオリジナルレコードがもれなくもらえるキャンペーン実施中。SL-1200Gキャンペーンサイトはこちら