「ディースクエアード」による、カナダ選手団の2016年オリンピック制服がイケてます!

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    カナダ選手団のオリンピック開会式ユニフォーム。

    スポーツを “エンターテインメント” と言うと語弊があるでしょうが、オリンピックは世界のトップアスリートが躍動するカラダを披露する美の祭典でもあります。4年に一度の大会で参加選手のモチベーションを上げつつ、観客の目も楽しませるために、各国の企業やクリエイターがスタイリッシュなギアやユニフォームを開発。国力のアピールにもなりますから、どの国も “究極” を目指して奮闘しています。

    この祭典の中で、各国の個性がもっとも印象に残るイベントが開会式でしょう。出場選手たちが共通の服を着て、笑顔でスタジアムを闊歩する姿に、その国の人々は大いなる誇りを感じ、ライバル国は畏れや憧れを抱きます。このたび、今年の2016年夏に開催される「リオデジャネイロ・オリンピック」の開会式で、評判になりそうなユニフォームが発表されました。カナダ選手団のもので、ミラノメンズコレクションで新作発表を続ける同国のブランド、「ディースクエアード(DSQUARED2)」のディーン&ダン・ケイティン兄弟によるデザインです!

    ルック(上写真)から感じられるのは、エクストリーム・スポーツやストリートのエッセンス。フィット&フレアなシルエットも個性的ですが、特に気になるのはその着こなし方。インナーの裾を出してアウターからチラ見せするルーズなバランスは、開会式を厳粛なセレモニーとみなす保守的な考えでは辿りつけない発想でしょう。

    カナダの老舗百貨店「ハドソンベイ」とのコラボレショーンにより実現したこの服を、実際に選手がどのように着用するのか楽しみです。鍛えられたカラダこそ見栄えのするデザインですから、きっと誰もがカッコよく着こなすはず。ちなみに、イギリス選手団の公式ユニフォームはステラ・マッカートニーが、イタリア選手団はジョルジオ・アルマーニが手掛けています。オリンピック全体を通して、実力派ファッションデザイナーの仕事に目を向けるのも一興です。(高橋一史)

    デザインしたファッションブランド「ディースクエアード」の、ディーン&ダン・ケイティン兄弟。