現在発売中のPen本誌では「みんなのスヌーピー」を大特集していますが、もうご覧いただけましたか?
ちょっと野暮ったい男の子チャーリー・ブラウンと、その飼い犬のビーグル、スヌーピー。ごく普通の少年を取り巻く世界を、ユーモラスに描いたコミック『ピーナッツ』は1950年にスタートしました。瞬く間に人気となった、この新聞連載マンガは、世界75カ国以上で翻訳され、作者のチャールズ・M・シュルツが亡くなったいまでも多くの読者に愛され続けています。
そんなエバーグリーンな『ピーナッツ』ですが、ここ数年、人気マンガ以上の評価を受けているようです。注目されているのは、登場人物の子どもたちが作中で見せる行動や言葉。チャーリー・ブラウンやスヌーピーは、さりげない優しさや、達観した厭世観で、誰にでも経験がある日常生活のデコボコを乗り越えていきます。そうした彼らの、平穏な毎日の過ごし方が、疲れ気味の読者の癒しや自己啓発になるというわけ。刺激の強い毎日に振り回されている現代人には、ハッとさせられる内容も少なくなりません。
そんな人気再上昇中のコミックが、復刻版として刊行されます。2月からリリースされるのは、第2期の6巻~10巻。翻訳は『ピーナッツ』ならこの人! という詩人・谷川俊太郎氏(英語原文も併記)。
第3期までの全15巻を揃えると、1900作以上の作品に出会えることに。きっとその中には、あなたの心に響くエピソードがあるはず。大人だからこそ、ポケットやカバンに入れておきたい一冊なのです。(幕田けいた)
ピーナッツ エッセンス 6 いいことがある
著者:チャールズ・M・シュルツ著/谷川俊太郎訳
出版社:復刊ドットコム
判型: 新書
価格:予価¥1,512
発売:2月中旬
※「ピーナッツ エッセンス 第2期:6~10巻」は2月から6月まで毎月刊行。「第1期:1~5巻」は既刊。
「ピーナッツ エッセンス」シリーズ(全15巻)
チャールズ M. シュルツ 著
谷川俊太郎 訳
復刊ドットコム 発行
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