都内でも有数の緑と水に恵まれた街、武蔵野の自然が楽しめるはけの森美術館をご存知でしょうか? 洋画家中村研一氏のかつての自宅敷地内に建てられた中村研一記念小金井市立はけの森美術館は、所蔵する中村研一作品の展示、企画展などを行う地域にねざした美術館です。名前の「はけ」は、地元の人の古くからの言い方で、あちこちから湧水があふれる特有の地形を指した言葉だそう。美術館の裏には、中村氏の手入れした庭がそのまま残り「美術の森」として親しまれています。
そんな安らぎの美術館でいま、哲学者 串田孫一さんの生誕100周年を記念する展示が開催中です。小金井に居を構え、哲学者、詩人、エッセイストと多才な顔をもち、大学、雑誌編集、ラジオと幅広く活躍した串田孫一の画人としての一面にフューチャー。串田さんと美術という切り口で、本人が手がけた挿絵や装丁の原画を展示します。水彩の優しいタッチで色づけられた串田さんの作品は、ほっと心が温まる素朴なもの。
都会の喧騒から離れ、穏やかな時間をぜひ体感してください。(Pen編集部)
生誕100周年 串田孫一
開催期間:~1月17日(日)
会場:小金井市立はけの森美術館
東京都小金井市中町1-11-3
開館時間:10時~17時(入館は16時半まで)
入館料:一般¥500、中小生¥200
TEL:042-384-9800
https://www.city.koganei.lg.jp/