移動するカメラの視点がおもしろい!時間軸をテーマにした写真作品展「アインシュタインロマン」。

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    カメラを移動させながらシャッターを開いて撮影した作品には、固定した一瞬の撮影とは異なるテクスチャーが写し撮られる。会場にはインクジェット作品21点が展示予定。

    フリーのフォトグラファーとして、国内外で活躍する所幸則の写真展、「アインシュタインロマン」が、神戸のGallery TANTO TEMPOで、2月6日から開催されます。

    スポーツ雑誌やポスターなどの写真が注目を浴びる一方、近年、東京の渋谷のランドスケープを題材にしたモノクロ写真の作品を手掛けている所は、2008年から「One Second」シリーズというこれまでの写真とは異なる時間軸に焦点を当てた制作を開始しました。前作の「Shibuya One Second」では、1秒間という時間をコンセプトに、平面的な1枚の写真に、1秒間でいかにテクスチャーや多様な要素を取り込むかということを試みています。

    そして、今回の「アインシュタインロマン」もまた、カメラと時間軸の関係を思考した作品で、「撮影者が地平に固定されている」という写真撮影の概念を取り除き、移動しながら各地のランドマークを撮影したもの。前作と同様に、時間をテクスチャーをメインの構成要素としながら、移動するカメラと切り取られる風景風景の相対的な関係を、アインシュタインの定義した宇宙へのオマージュとして、作品名としています。

    会期中は、作品展示のほかにトークショーも開催される予定。シンプルな手法によって制作されながら、個性的で力強い存在感を持った所の写真を通して、日常を新たな視点で捉えることの楽しみを感じてみてはいかがでしょうか。(高柳圭)

    所 幸則 写真展「アインシュタインロマン」

    開催期間:2月6日(土)~3月13日(日)
    開催時間:12時~18時
    開催場所:Gallery TANTO TEMPO
    兵庫県神戸市中央区海岸通2-4-8 地下1階
    TEL:078-335-6510
    http://tantotempo.jp/web3/