グランドセイコーのモノづくりを、世界的フォトグラファーが描き出す。マイスターの国で高評価を得た写真展がついに日本へ!

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    田原桂一は”Parts"がテーマ。写真は「動力ぜんまい」。こんなふうに時計のパーツを写真でみていくと新しい発見がありそうです。

     新旧のウォッチメーカーがしのぎを削るヨーロッパ諸国においても、高評価を得ているSEIKO。とりわけのそのウォッチメイキングの頂点に位置づけられるグランドセイコーは、日本の美意識が息づく腕時計として、ゆるぎない価値を見出されています。

     その信頼感の高さは、去る7月にドイツ・フランクフルトのブティックオープンを記念して開催された写真展に対する反響と評判の高さからも垣間見ることができます。

     グランドセイコーの55周年を記念して企画されたこの写真展は、“3人の写真家の目から見たグランドセイコー”というテーマを掲げ、田原桂一、濱田祐史、野村佐紀子という世界的なフォトグラファーを起用。それぞれの研ぎ澄まされた感性で、モノづくりの最深部を写し出すというかつてないアプローチで制作された、意欲的な企画になっています。

    フランクフルト市内のギャラリーで行われたこの写真展。まず、グランドセイコーの部品に焦点をあて、時計の精密な世界を写したのは田原桂一。そして、長年フランスを舞台に制作活動を行う濱田祐史は、3つのムーブメントの針の動きを革新的な描写で視覚化した作品を、モノクロームで独自の世界観を描く野村佐紀子は、グランドセイコーのモノづくりを支える23人の人物を活写したポートレイトを公開、とそれぞれのテーマをもとに作品を表現。マイスターの国としての歴史を持つドイツの人々の間で、大きな話題を呼びました。

     そんな歴史的な写真展が、ついに日本でも開催される運びとなりました。会場は、東京・代官山のT-SITE ガーデンギャラリー。開催期間は、10月30日(金)〜11月3日(火・祝)と短期開催で、代官山デザインデパートメント開催中の開催となるため、東京展もおおいに盛り上がりそうな予感。時計好きも写真好きも、見逃せないイベントと言えそうです。(遠藤 匠)

    Grand Seiko Through Three Photographers’ Eyes
    〜グランドセイコー55周年記念写真展〜

    開催日:2015年10月30日(金)〜11月3日(火・祝)
    会場:代官山 T-SITE ガーデンギャラリー
    渋谷区猿楽町16−15
    入場無料
    www.seiko-watch.co.jp/gs/through-three-photographers-eyes