あなたの行動すべてがデザインの発想になる、「行為のデザイン」とは?

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    急いでいるときに、「エレベーターの開閉ボタン」を押し間違えたことはありませんか? これをどんなときにでも間違いなく、正しい行動に導くのが「行為のデザイン」の考え方。なんてことない行動や問いのなかに、デザインのヒントは転がっていることを、本書は教えてくれます。

    また、著者は「デザインはもはやデザイナーのものではない」と断言します。企画、技術、デザイン、営業、生産、社長を含めた幹部など、各ステークホルダーを一堂に集め、思い思いの意見を出しながら、商品やサービスを開発していく。多くの人がデザインというスキルを身につけることによって、問題解決を果たしイノベーションを起こすことができると言います。

    言いかえると、プロダクトやグラフィックなどの造形能力をトレーニングしたことのない人でも、デザインという作業に関わることができるということ。本書では、関係者それぞれが抱える課題やアイデアを発掘でき、同時に共有できる開発方法を垣間見ると同時に、活用例も豊富にあるのですぐにでも実践できそうです。

    さて、冒頭の「エレベーターの開閉ボタン」について、どんな解決方法が考えられるでしょうか? 答えの一つは、帯の下にあります。ぜひめくってみてはいかがでしょうか。(Pen編集部)

    『問題解決に効く「行為のデザイン」思考法』

    村田智明 著
    ISBN978-4-484-15221-9
    定価¥1,620
    (CCCメディアハウス)
    http://books.cccmh.co.jp/list/detail/1764/