陶芸家の吉田喜彦を知っていますか?
8月8日(土)から岐阜県現代陶芸美術館で開催中の「吉田喜彦とうつくしいものたち」は、陶芸家・吉田喜彦の作品と彼が蒐集したコレクションを紹介する展覧会です。
吉田喜彦は1936年に栃木県宇都宮市に生まれ、様々な芸術に親しむ幼少時代を送ります。その後、民藝運動で知られる陶芸家・濱田庄司の勧めで岐阜県可児市に窯を構えていた人間国宝・荒川豊蔵に師事して、陶芸家の道へ。作陶の研鑽を積んだ吉田の作品は、伝統的な技法を用いながら、現代性を織り込んだ独特の造形美を持ち、その穏やかな佇まいの陶器は日本のみならず海外からも高い評価を得ています。
幼い頃から様々な芸術に触れてきた吉田は、作陶と同様に、ものをみることを大切にしてきました。国、時代を問わず、「こころのまゝに」蒐集した民族美術などのコレクションはどれも温かみと素朴な美が宿り、吉田の作品に通じる美意識を感じることができます。
本展覧会では、3会期に分けて吉田の新作を含む代表作およそ70点と、蒐集したコレクションの中から、土器、陶磁器、書、染色、版画、家具など合わせて200点余が展示されます。陶芸家の作品と審美眼によって選び抜かれた「うつくしいもの」に対峙することで、きっと見る人にとっての「うつくしいもの」が探したくなるでしょう。(阿部博子)
上段写真:『白化粧しのぎ手鉢』(個人蔵)
8月8日(土)から岐阜県現代陶芸美術館で開催中の「吉田喜彦とうつくしいものたち」は、陶芸家・吉田喜彦の作品と彼が蒐集したコレクションを紹介する展覧会です。
吉田喜彦は1936年に栃木県宇都宮市に生まれ、様々な芸術に親しむ幼少時代を送ります。その後、民藝運動で知られる陶芸家・濱田庄司の勧めで岐阜県可児市に窯を構えていた人間国宝・荒川豊蔵に師事して、陶芸家の道へ。作陶の研鑽を積んだ吉田の作品は、伝統的な技法を用いながら、現代性を織り込んだ独特の造形美を持ち、その穏やかな佇まいの陶器は日本のみならず海外からも高い評価を得ています。
幼い頃から様々な芸術に触れてきた吉田は、作陶と同様に、ものをみることを大切にしてきました。国、時代を問わず、「こころのまゝに」蒐集した民族美術などのコレクションはどれも温かみと素朴な美が宿り、吉田の作品に通じる美意識を感じることができます。
本展覧会では、3会期に分けて吉田の新作を含む代表作およそ70点と、蒐集したコレクションの中から、土器、陶磁器、書、染色、版画、家具など合わせて200点余が展示されます。陶芸家の作品と審美眼によって選び抜かれた「うつくしいもの」に対峙することで、きっと見る人にとっての「うつくしいもの」が探したくなるでしょう。(阿部博子)
上段写真:『白化粧しのぎ手鉢』(個人蔵)
『黒陶多面体』(個人蔵)
『黒陶蓮弁』(個人蔵)
『成人式のためのマスク「カナガ」(マリ)』(吉田喜彦コレクションより)
『吉田喜彦とうつくしいものたち』
会場:岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅡ
岐阜県多治見市東町4-2-5(セラミックパークMINO内)
開催期間:Ⅰ期:8月8日(土)〜10月4日(日)
Ⅱ期:10月10日(土)〜12月6日(日)
Ⅲ期:12月12日(土)〜2016年2月14日(日)
*休館は月曜日(祝日の場合は翌平日)、2015年12月7日(月)~12月11日(金)(展示替のため)
2015年12月28日(月)~2016年1月4日(月)(年末年始)
開催時間:10時~18時(入場は17時30分まで)
一般¥330、高校生以下無料
※11月3日(火・祝)文化の日は観覧無料
TEL:0572–28–3100
http://www.cpm-gifu.jp/museum/02.exhibition/02_2.exhibition.html