マクラーレンが市販のロードカー、「F1」を発表したのは1991年。市販車としての歴史はわずか24年。スーパーカーの雄、フェラーリが市販車を売り出すようになって約70年、ランボルギーニが約50年という歴史を考えると、マクラーレンというブランドがいかに急成長したかがわかります。
そんなマクラーレンの中核モデルである650Sが属するラインに新モデルが追加されました。その名は「675LT」。675は馬力を指し、LTとはロングテールを意味します。このロングテールというネーミングには特別な意味があります。それは、マクラーレンの最初のモデルF1の時代にさかのぼります。当時の市販モデルのF1でレースを戦うには不利なところが多く、レースのための専用車「GT-R」というモデルが開発されたのです。市販モデルとこのGT-Rの大きな違いはボディの長さ。空力を有利にするためにボディの後部をストレッチ(延長)したのです。
今回発表されたロングテールは通常モデルに比べて30mmほどしか長くなっていませんが、リアバンパーなどに高価なカーボン素材を使用し、650Sに比べて100Kg軽く、25PS出力が増しています。しかも標準ではエアコンレスの仕様。0~200Km/hまでわずか7.9秒を誇り、最高速度は330km/h以上。サーキットを走るにはぴったりのモデルです。
マクラーレン http://jp.cars.mclaren.com/