3月19日から、東京のヒロマート・ギャラリーで、ジャド・フェア（Jad Fair）の個展「Love Birds」が開催されます。

1970年後半から、90年代までに特に精力的に活動したアメリカの伝説的オルタナティブロックバンド「ハーフ・ジャパニーズ」のメンバーであるジャド・フェアは、その独特のギター奏法も注目されたミュージシャンでしたが、当時からミュージックアルバムのカバーデザインも手掛け、ビジュアルアーティストとしての才能も開花させていました。

彼は、15年以上にわたり、ペーパーカッティング（切り絵）の手法に取り組み、モノクロでシャープでありながらも、どこか温かみのある作品を生み出してきました。2011年、13年に続き、ヒロマート・ギャラリーで3回目の個展となる本展では、「鳥」をモチーフにして制作された新作のペーパーカッティング作品が展示されます。

ハサミやアートナイフによって形作られた「鳥」たちは、彼が住む田園地帯で見られる野鳥からインスピレーションを得たものです。また、会場ではペーパーカッティングの他、新作のカラフルなドローイングが展示され、ジャド・フェアの歌、ボイスメッセージも聞くことができます。
オリジナリティー溢れる音楽で人々を魅了してきたジャド・フェアの世界観を、いま一度体感してみてはいかがでしょうか。（高柳 圭）