日本を代表する写真家のひとりである森山大道。その森山が小説家・太宰 治へのオマージュとしてセレクトした作品を展示する写真展『Dazai』が、原宿のアートスペース「AM」で12月20日から開催されます。
森山が太宰の小説に最初に触れたのは中学時代。学校を厭い、ストリートを学び舎として映画や小説にのめり込んだ時期に、太宰文学に魅せられたといいます。写真展と同時に刊行される森山の最新写真集『Daido Moriyama: DAZAI』は、森山の70年代から現在に至るモノクローム作品とともに、太宰の代表作の中の一篇『ヴィヨンの妻』を収録したものです。
『ヴィヨンの妻』は、戦後すぐの中野を舞台に飲み屋に入り浸り、つけも払わずに飲み屋の運転資金を盗むという自堕落な詩人の夫の姿を妻の視点で綴っていく短編。太宰の小説は女性を描くときの文体が突出していると森山は言います。「『ヴィヨンの妻』をはじめとする太宰の小説は、僕が、嗅覚や視覚を通して感知し記憶した戦後のイメージと、ぴたり符合する。」と森山。森山大道による太宰のイメージを感じてください。(Pen編集部)
森山が太宰の小説に最初に触れたのは中学時代。学校を厭い、ストリートを学び舎として映画や小説にのめり込んだ時期に、太宰文学に魅せられたといいます。写真展と同時に刊行される森山の最新写真集『Daido Moriyama: DAZAI』は、森山の70年代から現在に至るモノクローム作品とともに、太宰の代表作の中の一篇『ヴィヨンの妻』を収録したものです。
『ヴィヨンの妻』は、戦後すぐの中野を舞台に飲み屋に入り浸り、つけも払わずに飲み屋の運転資金を盗むという自堕落な詩人の夫の姿を妻の視点で綴っていく短編。太宰の小説は女性を描くときの文体が突出していると森山は言います。「『ヴィヨンの妻』をはじめとする太宰の小説は、僕が、嗅覚や視覚を通して感知し記憶した戦後のイメージと、ぴたり符合する。」と森山。森山大道による太宰のイメージを感じてください。(Pen編集部)
森山大道写真展『Dazai』
12月20日(土)~2015年2月23日(月)
アートスペース「AM」
東京都渋谷区神宮前6-33-14 神宮ハイツ301/302号室
開場時間:13時~19時
休:月、火(最終日の2月23日を除く)
www.am-project.jp
無料