ニューヨーク発のファッションブランド「ジャック・スペード（JACK SPADE）」が、初のスーツコレクションをローンチしました。「ベントン・スーツ コレクション」と名付けられたこのコレクションのスーツは、ジャック・スペードの特徴であるビジネスで使用できる実用性と、クリエイティビティを併せもっています。
スーツのジャケットは細身のラペルを採用し、肩のラインはナチュラルショルダーで自然で動きやすく、ボタン位置は高め。着丈は少し短めで、パンツはスリムフィットと、全体にカジュアル感を出しています。ウォールストリートからブロードウェイまで、ニューヨーカーの日常に取り入れられる都会的なスーツのシルエットといえます。
ファブリックは1836年創業の老舗、イタリア、マルゾット社製の最高級「100sウール」を使用。コンストラクションは、最も機能的とされるハーフキャンバス製法で、胸部からラペルにかけてキャンバス素材を表地の裏に手作業で縫い合わせることで、身頃から肩のラインをシャープに守っています。また、着れば着るほどに、キャンバス素材が体の形に添ってくるため、より見事なフィット感を得ることができます。
ジャケットとパンツは上下別売で、単体でも着用可能。スーツとしてだけではなく、さまざまなオケージョンに対応した、カジュアルなスタイリングにも最適です。いかに日常にジャケットやトラウザーを取り入れるのか、ジャック・スペード的な崩しのテクニックが生きています。また、男の三種の神器である、「ペン」「メモ帳」そして「小説」がスマートに収納できる内ポケットが、ジャック・スペードらしいところです。
1996年、実用的かつスタイリッシュなワックス生地のバッグから始まったジャック・スペードは、すぐにニューヨークで受け入れられ、アパレル、服飾雑貨なども展開するブランドに。今季、新しいシニア デザインディレクターにトッド・マギルが就任し、同時にNYコレクションにも初参加を果たしました。スーツコレクションも加わり、新たな展開が期待できそうです。（Pen編集部）