渋谷のディーゼルアートギャラリーでは8月22日(金)から、写真家で映像作家であるヴァンサン・フルニエの個展『ARCHEOLOGY OF THE FUTUREー未来の考古学』を開催しています。
宇宙、ロボット、遺伝子操作など、科学やテクノロジーをテーマに活動するヴァンサン・フルニエの作品は、イタリアのMASTファウンデーションやフランスのルイ・ヴィトン・ファウンデーション(10月開館予定)など世界各地の美術館に収蔵されており、現在注目のアーティストのひとり。この展覧会では、代表作『SPACE PROJECT(スペース・プロジェクト)』のほか、日本初披露となる『POST NATURAL HISTORY(続・自然史)』、『THE MAN MACHINE(機械人間)』の3シリーズを公開、写真や映像・3Dスカルプチャーなど、展示数30点を超す大規模な個展となります。
昨日のSFは今日の現実になり、いつしか過去の遺物となる。そのあたりがこの個展のタイトルの由来でしょうか? 2007年に始まった『SPACE PROJECT(スペース・プロジェクト)』では、ロシアのスターシティ宇宙飛行士訓練センター、アメリカ・フロリダ州のケープカナベラル宇宙ロケットセンター、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地、仏領ギアナのアリアンスペースなどをはじめとする、宇宙開発に関連した場所を網羅しています。宇宙への人類共通の夢と個人の憧れ、そこに到達する未来への憧れ(そして過去になってしまった「未来への憧れ」を、未来=現在から見る)、そうした宇宙開発をテーマにした場面をさまざまな形で演出したシリーズです。
『POST NATURAL HISTORY(続・自然史)』はルネサンス時代に異国主義や折衷主義を味わうために遠い未知の国から集めた人工物や自然物を展示した、「驚異の部屋」の発想を再解釈している。極端な温度に耐えられる金属の足を持ったトキ、汚染率を測る光センサーが入ったガラスのもろい胴体を持つトンボ、金属のアンテナにGPSを備えたコガネムシなど、人工生物学とサイバネティックスの研究に基づいた架空の「新種の生物」たちが紹介されます。『THE MAN MACHINE(機械人間)』は2011年に複数のロボット工学研究所のサポートを受けて始まったプロジェクト。ロボットが人間のように、職場、自宅、街角、旅先など、日常生活の1シーンに登場する場面をリアルに再現し日常生活の中で人工生物、ロボットやその他の者がどのように進化していくのかを問いかけています。
会期中にはディーゼルアートギャラリーで、展示作品のほか作品集なども販売。また、本展連動企画としてヴァンサン・フルニエのサイン会を8月23日(土)に開催します。さらにディーゼルアートギャラリーでは未発表作品が8月27日(水)~9月2日(火)の期間、伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/ザ・ステージ#2に登場します。
この不思議な魅力をもったアーティストの個展、面白そうです。(Pen編集部)
宇宙、ロボット、遺伝子操作など、科学やテクノロジーをテーマに活動するヴァンサン・フルニエの作品は、イタリアのMASTファウンデーションやフランスのルイ・ヴィトン・ファウンデーション(10月開館予定)など世界各地の美術館に収蔵されており、現在注目のアーティストのひとり。この展覧会では、代表作『SPACE PROJECT(スペース・プロジェクト)』のほか、日本初披露となる『POST NATURAL HISTORY(続・自然史)』、『THE MAN MACHINE(機械人間)』の3シリーズを公開、写真や映像・3Dスカルプチャーなど、展示数30点を超す大規模な個展となります。
昨日のSFは今日の現実になり、いつしか過去の遺物となる。そのあたりがこの個展のタイトルの由来でしょうか? 2007年に始まった『SPACE PROJECT(スペース・プロジェクト)』では、ロシアのスターシティ宇宙飛行士訓練センター、アメリカ・フロリダ州のケープカナベラル宇宙ロケットセンター、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地、仏領ギアナのアリアンスペースなどをはじめとする、宇宙開発に関連した場所を網羅しています。宇宙への人類共通の夢と個人の憧れ、そこに到達する未来への憧れ(そして過去になってしまった「未来への憧れ」を、未来=現在から見る)、そうした宇宙開発をテーマにした場面をさまざまな形で演出したシリーズです。
『POST NATURAL HISTORY(続・自然史)』はルネサンス時代に異国主義や折衷主義を味わうために遠い未知の国から集めた人工物や自然物を展示した、「驚異の部屋」の発想を再解釈している。極端な温度に耐えられる金属の足を持ったトキ、汚染率を測る光センサーが入ったガラスのもろい胴体を持つトンボ、金属のアンテナにGPSを備えたコガネムシなど、人工生物学とサイバネティックスの研究に基づいた架空の「新種の生物」たちが紹介されます。『THE MAN MACHINE(機械人間)』は2011年に複数のロボット工学研究所のサポートを受けて始まったプロジェクト。ロボットが人間のように、職場、自宅、街角、旅先など、日常生活の1シーンに登場する場面をリアルに再現し日常生活の中で人工生物、ロボットやその他の者がどのように進化していくのかを問いかけています。
会期中にはディーゼルアートギャラリーで、展示作品のほか作品集なども販売。また、本展連動企画としてヴァンサン・フルニエのサイン会を8月23日(土)に開催します。さらにディーゼルアートギャラリーでは未発表作品が8月27日(水)~9月2日(火)の期間、伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/ザ・ステージ#2に登場します。
この不思議な魅力をもったアーティストの個展、面白そうです。(Pen編集部)
『ARCHEOLOGY OF THE FUTUREー未来の考古学』
8月22日(金)~11月14日(金)
DIESEL ART GALLERY
東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F
TEL:03-6427-5955
開館時間:11時30分~21時
休館日:不定休
無料
www.diesel.co.jp/art
ヴァンサン・フルニエによるサイン会
日時:8月23日(土)16時~18時
場所:DIESEL ART GALLERY
※会場で販売される書籍・ポスタ―を購入した方が対象となります。