5月14日、スイス・ジュネーブで開催されたサザビーズオークションでパネライの腕時計が425,000スイスフラン(約¥48,450,000、7月9日現在のレート)という超高額で落札されました。その注目モデルは1955年頃に製作されたルミノールで、ステンレススチールのケースには手巻きのムーブメントが搭載されています。
イタリア・フェレンツェに本社を構える時計ブランドのパネライが、民間市場向けに初のコレクションを発表したのは1993年のことでした。それまで同ブランドのすべてのモデルは、イタリア海軍をはじめとする各国の軍からの依頼により製作されたものだけが存在。つまり93年以前につくられたヴィンテージものは、実に希少なのです。
今回落札されたルミノールは、黒い大きな文字盤にアラビア数字とバータイプのアワーインデックスを配したデザインで、裏蓋はねじ込み式。このモデルが特別である最大の特徴は、夜光塗料と小さな黒いドットが配された透明のポリカーボネイト製回転ベゼルです。取り外し可能な類似のベゼルはほかに例がないことから、製品化されることがなかった試作品なのでは、と推測されています。そして希少なパネライのルミノールを提供したのは、イタリア海軍の前身である王立イタリア海軍に所属していたジーノ・ビリンデッリ提督(1911~2008年)の子孫にあたる人物です。まさに出自も確かな、希少モデルなのです。(Pen編集部)
イタリア・フェレンツェに本社を構える時計ブランドのパネライが、民間市場向けに初のコレクションを発表したのは1993年のことでした。それまで同ブランドのすべてのモデルは、イタリア海軍をはじめとする各国の軍からの依頼により製作されたものだけが存在。つまり93年以前につくられたヴィンテージものは、実に希少なのです。
今回落札されたルミノールは、黒い大きな文字盤にアラビア数字とバータイプのアワーインデックスを配したデザインで、裏蓋はねじ込み式。このモデルが特別である最大の特徴は、夜光塗料と小さな黒いドットが配された透明のポリカーボネイト製回転ベゼルです。取り外し可能な類似のベゼルはほかに例がないことから、製品化されることがなかった試作品なのでは、と推測されています。そして希少なパネライのルミノールを提供したのは、イタリア海軍の前身である王立イタリア海軍に所属していたジーノ・ビリンデッリ提督(1911~2008年)の子孫にあたる人物です。まさに出自も確かな、希少モデルなのです。(Pen編集部)